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写真を“作品”にグレードアップする方法が一目瞭然の「プリント解体新書」に行ってきた

2019年8月30日から始まったエプサイトギャラリーの企画展「プリント解体新書」。一般公開に先駆けて開催されたメディア向け内覧会へ行ってきた。当日は、展示を監修したプリンティングディレクター・小島勉さん(株式会社トッパングラフィックコミュニケーションズ 所属)によるレクチャーも行われた。

プリント解体新書2019

 

会場内には各メーカーの写真プリント用紙の見本展示や、写真レタッチのビフォー・アフターの作例解説など、“実際に会場に足を運んでこそ理解が深まる”内容の展示が多く、真剣にプリントに取り組んでいる写真ファンにとっては参考になるものばかり。もちろん、「写真をプリントすることの楽しさ」を知るきっかけとして、訪れてみても楽しいだろう。

プリント解体新書2019

 

印刷現場の最前線でプリントに携わるプリンティングディレクターである小島勉さんが「雰囲気の再現」を重視したレタッチについてわかりやすく解説。実際に展示作品を見ると、ビフォー・アフターで驚くほどクオリティが向上しているのがわかる。

プリント解体新書2019

 

Colorio(カラリオ)EP-10VAなどに搭載されている「色補正一覧印刷機能」を使えば、実際に使用する写真用紙での色再現を確認しつつ、理想の色味に追い込んでいくことが可能。もちろん、インクや用紙を必要以上にムダにすることもなくなる。このように、プリンターの機能を活用した展示も行なわれている。

プリント解体新書2019

 

下の写真左側の白い四角い紙は、エプソン純正に限らずさまざまな用紙メーカーの色味や風合いを知ってもらうための展示で、右の黒い四角い紙は各用紙に黒インクをのせた状態。実際の光沢や質感を確認できるため、これを見に来るだけでも価値はあると思う。

プリント解体新書2019

 

美しいプリントを仕上げるには周辺環境を整えることが大事。キャリブレーションがしっかりと行われているモニターや光源(LEDスタンド)などもあわせて紹介。こちらの写真のようなデスク環境はかなり理想に近いだろう。

プリント解体新書2019

 

■プリント解体新書 -レタッチ&インクジェットメディアの世界-

会期 2019年8月30日(金)~9月24日(火)
会場 エプサイトギャラリー
住所 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル エプソンスクエア丸の内1F
時間 10:00〜18:00(最終日は14:00まで)
休館日 日曜
料金 無料
問い合わせ エプソンスクエア丸の内(TEL 03-6775-9481)