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日本とはちょっと様子が違う! 台湾のカメラショー潜入レポート

9月27日(金)〜30日(月)の4日間、台北の台北南港展覧館で、台北国際撮影機材&映像応用大展(Taipei International Photography &Medeia Equipment Exhibition)が開催された。カメラショー(撮影機材ショー)は世界各地で開催されているが、フォトキナやCP+での製品発表を受けて、春〜夏に開催されるものが多い。台北のカメラショーは、例年秋に開催されるので、フォトキナの取材などと重なることもあり、なかなか訪れる機会がなかった。今回の訪問は、5年ぶりになる。新製品が続々と登場するこの時期のカメラショーはどんなものなのか、そんな興味を持ちつつ覗いた台湾のカメラショーの様子を紹介しよう。

 

代理店や販売店が出展する台北カメラショー

今年で9回目となる台北国際撮影機材&映像応用大展(Taipei International Photography &Medeia Equipment Exhibition)。会場は予想以上に小さかった。CP+の会場であるパシフィコ横浜の1/3程度といった印象だ。そもそも台湾は人口約2,400万人(2018年)で、広さも九州ほどしかない。マーケット規模としてはとても小さい。しかし、フォトフェアが各地で開催されるなど、写真に対する意識は高い。そんなお国柄もあってか、会場の見取り図には主要カメラメーカーの名前がズラリと並んでいる。

 

キヤノン、ニコン、オリンパス、ソニー、パナソニックと、ほとんどのカメラメーカーが顔を揃える展示会というのは、海外では珍しい。奥に入っていくと、見慣れたメーカーのロゴが散見される。

意外にも台湾企業のBenQやバンガードのブースが小さいな……と思ってよくよく見て回ると、メーカーのロゴを掲げてはいるが、ブースを出展しているのは代理店や販売店で、1つのブースの中に、取り扱っている様々な製品が展示されている。

 

さらによく見ると、展示コーナーのすぐ脇に商談スペースがあって、来場者はその場でカメラやレンズを購入することができるようになっている。もちろん会場特別価格で販売されるので、それを目当てに訪れる人も多いようだ。ちなみに今は円安傾向で、保証の問題などもあるので、個人的には海外で機材を買うのはあまりオススメはできないが、観光のついでに会場を覗いてみるのは面白いかもしれない。会場では英語での交渉が可能だった。

 

最新の機材が安く買えるのが魅力

代理店や販売店が、販売を目的に開催している機材ショーということもあって、残念ながら参考出品のような隠し球の展示はない。それでも発表されたばかりの最新機材が展示されているし、購入もできるのが大きな魅力だ。キヤノンブースでは9月に発売が開始されたばかりの「EOS M6 MarkII」やモバイルプリンター「 iNSPiCシリーズ」を手にすることができた。

 

パナソニックのブースでは、発売されたばかりのLマウントの大口径標準ズームレンズ「LUMIX S PRO 24-70mm F2.8」を見せてもらった。ちなみにほとんどの製品がショーケースの中にあり、交渉して出して見せてもらう形式。最新機材の場合には、ブースには数台しか置かれていないものもあるので順番待ちになることも多い。

 

オリンパスは、台湾のフィルターメーカーSTCとの2枚看板でブースを出展。ブースの半分をステージが占める構成になっており、裏に回るとオリンパス100周年がアピールされていた。

 

ニコンブースはセミナーコーナー、体験コーナー、販売コーナーが接近していることもあって、かなりの混雑ぶり。注目は、やはりフルサイズミラーレスのZシリーズのようだ。望遠レンズの体験コーナーは、ちょっと寂しい感じもあった。

 

ソニーは実際の撮影体験ができるコーナーを重視した展示構成。ブロガー向けの個別ブースを準備して、カメラだけでなくマイクやヘッドフォンなどのアクセサリーも紹介していた。

 

富士フイルムのオススメはinstax(チェキ)とX-H1。一般ユーザーの実用レベルなカメラを紹介するあたりが現実的で、中判のGFX100を大々的に宣伝していた上海とは対照的に思えた。

 

ここからは会場で見かけたコンパニオンたちを紹介しよう。会場の狭さもあって、けっして数は多くはないものの、彼女たちを撮影しようと、自慢のカメラを持って来ている来場者も多かった。

※以下のギャラリーはCAPA CAMERA WEB本サイトにてご覧いただけます。