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昨年は約3億円の落札も! ライカがオークションの目玉となる約30点の希少なコレクションをお披露目

ライカカメラジャパンは、2019年11月7日(木)に国内初となる「Leitz Photographica Auction」のプレビューを東京・銀座のライカプロフェッショナルストア東京で開催。ライカのカメラ、レンズを中心とした、オークションの目玉となる約30点の希少なコレクションがお披露目された。ここでは、その一部を紹介しよう。

↑Leica M2 black paint Button Rewind(写真手前)とLeica M4 black paint +Summicron 2/35mm black(写真奥)

 

オークションの目玉となる希少なコレクションがずらり

「Leitz Photographica Auction(ライツ フォトグラファーズ オークション)」は、貴重な年代物のカメラなど、写真関連用の希少品を扱う国際的なオークションとして知られる「WestLicht Photographica Auction」が改名されたもので、今回で35回目の開催となる。主催はオーストリアの首都ウィーンを拠点としたオークションハウス「WestLicht」。2018年のオークションでは試作機の “Leica 0-series” が、カメラとしては史上最高額の約3億円で落札されたことでも知られている。

Leitz Photographica Auctionは、ウィーンのホテル・ブリストルで11月23日(現地時間)に開催される。今回も400点を超える歴史的に価値の高いアイテムや魅力的なコレクターズアイテムが出品される予定になっている。今回、そのなかから厳選された約30点が日本で内覧されることとなった。

 

累計412台しか生産されていない「Leica MP」は、1956年のフォトキナで発表されたカメラ。ブラックペイントは141台だけ。ライツの手によりバックドア、クイックフィルムローディングシステム、モータードライブ用のカップリングといった改造が加えられている。落札想定価格は400,000~500,000ユーロ(11月8日現在、1ユーロ=約121円)。

↑Leica MP black paint no.2

 

1964年に10台だけ製造され、ライツカナダに出荷された特別仕様のグレートハーマン塗装のMDとVisoflexd IIIハウジングのセット。

↑Leica MD Gray Hammertone

 

「Elcan 2 / 66mm」はアメリカ海軍向けに、カナダのエルンスト・ライツが製造した珍しいレンズ。通常は黄色の距離スケールが、赤くペイントされており、ほぼ完璧な光学系で新品同様の状態。落札想定価格は60,000~70,000ユーロ。

↑Elcan 2 / 66mm

 

世界中に12〜14台しかないとされる希少アイテムの1つ、ライカガンライフル。ライカIIIa をベースにしたセットで、特殊ビューファインダーには「E.LEITZ INC,. NEWYORKM PATENT PENDING」の刻印がある。落札想定価格は200,000~250,000ユーロ。

↑E.Leitz New York Leica Gun RIFLE

 

オークションのために作られたカタログには、出品されている展示品と落札想定価格が記されている。

オークションに出品されるアイテムは、オークション会場近くにあるライカウィーンストアに展示されており、11月21〜23日の3日間、オークションの直前まで内覧可能となっている。またオークションの入札は、オンライン、書面、電話のほか、ライブオークションサイトでもリアルタイムの入札が可能となっている。今回も新たな歴史を刻むオークションになるのかもしれない。