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レンズの性能をシビアにチェック! プロ仕様のフォーカスチェックチャート【Inter BEE 2019】

2019年11月13日(水)〜15日(金)の3日間、千葉の幕張メッセで開催された「Inter BEE 2019」(International Broadcast Equipment Exhibition 2019 = 2019年 国際放送機器展)。音と映像と通信のプロフェッショナル向け展示会だが、会場にはアマチュアにおすすめの写真機材も数多く展示されていた。会場で見つけた注目のアイテムやユニークな製品をピックアップして紹介する。

【銀一】レンズの性能をチェックする2種類のフォーカスチェックチャート

銀一ブースでは、Inter BEE寄りの新製品ということで、RØDE Microphones (ロードマイクロフォンズ) のコンパクトなワイヤレスマイクシステム「Wireless GO (ワイヤレス ゴー)」や、取り回しの良さを重視して音質を維持しつつ長さを短く抑えたガンマイク「NTG5」などが展示されていた。

Inter BEE 2019【銀一】Wireless GO

Inter BEE 2019【銀一】NTG5

 

そんな銀一ブースでもっとも気になったのは、Duclos Lenses (デュークロスレンズ) のフォーカスチェックチャートだ。「Duclos Spherical Focus Chart」(29,700円〜) と「Duclos Anamorphic Focus Chart」(37,100円〜) の2種類があり、撮影した画像からレンズの解像力や歪みをチェックするためのものだ。

Inter BEE 2019【銀一】Duclosフォーカスチャート
▲これを撮影することで、レンズのピント精度などをチェックできる。

 

デュークロスレンズは、2002年に創業されたモーションピクチャーレンズに特化したサービスを提供しているアメリカの企業。主にシネマレンズやスチルレンズのモディファイ、リペア、アクセサリー販売などを行なっている。そんなレンズ専門会社による本格仕様のチャートだけに興味深い。安いレンズが買えちゃうくらいの値段だが、レンズ性能をチェックするには欠かせないアイテムだ。

ちなみに、コピーできないのがこうしたチャートの宿命。コピーした時点で線の太さが均一でなくなったり、歪んだりするため、チャートの役目を果たせなくなってしまうからだ。

 

Inter BEE 2019【銀一】Duclosフォーカスチャート
▲カールツァイスのレンズ Otus (オータス) シリーズと Milvus (ミルバス) シリーズ用のフロントリングも展示されていた。

 

 

〈文〉柴田 誠