カメラボディが売れれば交換レンズも売れる――2019年の1年間でよく売れた交換レンズトップ10

ヨドバシカメラ売れ筋ベストテン「デジタル一眼カメラ用交換レンズ」2019年間ランキング

ショッピングサイト「ヨドバシ・ドット・コム」及びヨドバシカメラ全国23店舗での、売れ筋ランキングを発表する「ヨドバシカメラ売れ筋ベストテン」。毎月上期と下期の2回に分けてお届けしているが、今回は2019年の1年間でよく売れた交換レンズトップ10を紹介する。

2019年の1年間、一番良く売れたデジタル一眼カメラは、ソニーのフルサイズ・ミラーレス機α7IIIボディだった。交換レンズの通年ランキングもこれを受け、ソニーEマウントの小三元標準ズーム「FE 24-105mm F4 G OSS」が1位に。ソニーEマウント標準ズームはもう1本、大三元版「FE 24-70mm F2.8 GM」も6位にランクインしており、『新しいボディには新しいレンズ』という選択をするユーザーの多さがうかがえる。

ソニーからは9位に高倍率望遠ズーム「FE100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」も入っているが、例えば1位24-105mmと組み合わせれば、とりあえず24-400mm域を2本のレンズでカバーできるわけで、選択肢の多さによるレンズ選びの楽しさもソニー・フルサイズミラーレス機の魅力だろう。これらソニー純正レンズに加え、タムロンから大三元標準ズーム「28-75mm F2.8 Di III RXD」が2位、大三元広角ズーム広角ズーム「17-28mm F2.8 Di III RXD」が10位に入るなど、サードパーティ製品を加えれば、選択肢はさらに広がる。いち早くフルサイズミラーレス市場を開拓したソニーならではだ。

ニコンからは3本がランクインしているが、2本はフルサイズ・デジタル一眼レフ機Fマウント用で1本がフルサイズ・ミラーレス一眼Zマウント用。レフ機用は望遠ズーム「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR」が3位、標準ズーム「AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR」が5位で、ともに大三元レンズ。そしてミラーレス機用は小三元広角ズーム「NIKKOR Z 14-30mm F/4 S」だ。ニコンはレフ機とミラーレス機の並行戦略をとるが、ボディ部門でもレンズ部門でもそれが結果に反映されたカタチ。ただし今後の新レンズ開発は、Zマウントが主流となっていくのではと思われる。

キヤノンからの2本もフルサイズ・ミラーレス機用とフルサイズ・レフ機用という構成。4位がミラーレスRFマウントの小三元標準ズーム「RF24-105mm F4 L IS USM」で、これはボディ部門第8位に入ったEOS Rとセットで購入されたのでは、という図が想像しやすいところだ。フルサイズ・レフ機AFマウント用は大三元望遠ズーム「EF70-200mm F2.8 L IS Ⅲ USM」が7位に入った。

2019年はサードパーティ製を含めラインナップが充実しているソニーに対して、ミラーレス機用／レフ機用を並走させているニコンとキヤノン、という状況がそのまま結果となった印象だ。2020年は果たして? 新しいミラーレス用レンズの拡充を急ぐニコンとキヤノン勢いに注目したい。

データ集計期間 2019年1月1日～2019年12月31日