ハッセルブラッドは、中判ミラーレスカメラXシステム用のオートフォーカスレンズ「Hasselblad XCD 4/45P」を発表した。2020年1月下旬の出荷開始予定で、参考価格は130,000円 (税別)。
「Hasselblad XCD 4/45P」は、焦点距離46.2mm (35mm判換算36mm相当) のオートフォーカスレンズで、開放絞りはF4、最小絞りはF22。重さ320gは、ハッセルブラッドXシステムレンズのラインナップの中では最軽量のレンズとなる。また、中判デジタル用のオートフォーカスレンズとしても最軽量のレンズだ。「XCD 4/45P」の“P”は Portability (ポータビリティ・携帯性) を主眼に設計されたレンズであることを示しており、軽量性と優れた光学性能を兼ね備えたレンズとして、旅や探検、ドキュメンタリーの撮影に最適としている。
レンズ構成は7群9枚構成で、2群の非球面レンズを採用することにより、高い光学性能を維持しながら全長47mmのコンパクトなサイズに納めることを実現したレンズとなっている。フィルター径は62mm。最短撮影距離は35cmで、最大撮影倍率は1:5.2となっている。
中判ミラーレスカメラ「X1D II 50C」のコンパクトさを損なうことのない大きさのレンズでありながら、既存のXCDレンズと同様に最速1/2000秒までのストロボ全速同調を可能にするレンズシャッターを備える。また、進化したオートフォーカスモーターとレンズシャッターユニットにより、静音性も向上。レンジファインダーカメラやフォーカルプレーンシャッターのカメラよりも静かな撮影が可能で、機械式のフォーカスリングは反応に優れ、正確なコントロールを実現する。
最小限の重量で優れた画質特性を持つ「Hasselblad XCD 4/45P」は、「X1D II 50C」と画像編集ソフト「Phocus Mobile 2」との組み合わせにより、軽量な機材と機動性による優れたワークフローを実現。フォトグラファーの創造性を最大限にサポートしてくれるシステムとなる。
〈文〉柴田 誠