機材レポート

ハッセルブラッドの中判ミラーレス「X1D II 50C」と初のXCDズームレンズを触ってきた

先日、当サイトではハッセルブラッド・ジャパンのオフィシャルサイトで謎のカウントダウンが行われていることをお伝えした。公式Facebookページの投稿等から『中判ミラーレスカメラ「X1D-50c」の次世代機か!?』と期待していた方も多いかもしれないが、その大方の予想通り、新モデル「X1D II 50C」が発表された。

が、新製品発表会で感じたその進化っぷりは想像以上。さらにうれしいサプライズとして、XCDレンズ初のズームレンズや意外な開発発表製品まで登場した。本稿では、タッチ&トライを中心に新製品について詳しく見ていこう。

▲ハッセルブラッド「X1D II 50C」。実売想定価格は税別650,000円で、7月出荷開始予定

 

コンパクトな中判ミラーレスカメラが正統進化

2016年に登場し、世界初の中判ミラーレスカメラとして業界に衝撃を与えた初代モデル「X1D-50c」。同社の説明によれば、画質やコンパクトなボディサイズに関しては概ねユーザーから好評だったが、一方でレスポンスや機能面、あるいはワークフローに関する改善要望があったという。発売からしばらく経ち、ファームアップでの対応にも限界が見えてきたことで、今回の「X1D II 50C」開発に至ったそうだ。

上記のような理由から、X1D II 50Cは機能やレスポンスを進化・向上させた“正統進化”モデルとなっている。

▲X1D-50c(左)とX1D II 50C(右)。外観上の違いは少ないが、ボディカラーや、グリップの質感などが異なる

 

高解像度の5000万画素CMOSセンサー(43.8×32.9mm)は従来モデルと同等だが、レスポンス面が大幅に進化。ライブビューでのより速いフレームレートや短いシャッタータイムラグ、フレーム間のブラックアウト時間の短縮、連写速度の向上などを実現。さらに、起動時間は前モデルからほぼ半分に短縮されている。

また、それぞれのパーツを見ていくと、背面ディスプレイは3.0型・92万ピクセルから3.6型・236万ピクセルへ、電子ビューファインダーは236万ピクセルの液晶から369万ピクセルの有機ELへとそれぞれ進化している。

▲背面ディスプレイが大型化&高解像化(解像度は前モデルから156%向上)したことで、視認性が大幅に向上。タッチ操作も従来機よりスムーズになり、より直感的な操作が可能となった。ファインダー倍率は0.87倍

 

発表会では、X1D II 50Cをいち早く試したというフォトグラファーの佐藤健寿さん、うちだなおこさん、上田晃司さんが登壇し、それぞれが実際の撮影で感じた魅力を語っていた。そのなかで、共通の話としてあがったのがダイナミックレンジの広さ。「シャドー部をあとから補正で持ち上げてもしっかり色が残っている」(佐藤さん)、「シャドーの持ち上がりや白のねばりがフィルムのようで、現像するのが楽しかった」(うちださん)など、中判カメラならではの優位性をはっきり実感できたそうだ。

 

“ワークフローを劇的に変える”新たな編集ツール

さらに、新たな編集ツールとして「Phocus Mobile 2」が登場。カメラとiPad ProまたはiPad Air(2019)をUSB Type-CやWi-Fiを介して接続し、RAWやフルサイズJPEGをiPadで直接編集することができる。

▲外出先でもRAW画像のインポートや編集、レーティング、さらにはテザー撮影やカメラのコントロールも可能。2019年7月から無料でダウンロード可能となる予定だ

 

▲発表会会場では、上田晃司さんが「Phocus Mobile 2」を紹介。読み込みや表示が速く、機能も簡易的なものにとどまらないため「ワークフローを劇的に変える」(上田さん)と熱弁していた

 

XCDレンズに待望のズームレンズが登場

今回、このX1D II 50Cに対応する新たなレンズとして、コンパクトなズームレンズ「XCD 3,5-4,5 / 35-75mm」が登場。標準ズームレンズながら、XCDの単焦点レンズと同等の画質を実現するとしている。ほかのXCDレンズと同様、本レンズもレンズシャッターを内蔵しており、1/2000秒のシャッタースピードでのストロボ同調も可能。

▲XCD 3,5-4,5 / 35-75mm。実売想定価格は税別585,000円で、10月出荷開始予定

 

▲ズームはインナーフォーカスを採用。全長145mm、重さ1115gと比較的コンパクトで、機材全体の重量を抑えたい旅撮影などにぴったりだ

 

▲XCDレンズラインナップ

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