リコーとリコーイメージングは、360°カメラ「RICOH THETA (リコー・シータ)」のエントリー機「RICOH THETA SC2」のビジネス向けモデル「RICOH THETA SC2 for Business」を2020年3月中旬に発売する。価格はオープンで、リコーイメージングストア直販価格は39,800円 (税込)。本体のカラーは、ビジネス向けモデル専用のグレーとなっている。
<2020.3.12> 発売日が2020年3月19日 (木) に決定した。
「RICOH THETA SC2」は、出力画素で約1400万画素に相当する高精細な 360°の全天球イメージを得ることができる。レンズ開放値はF2.0で、最新のイメージセンサーを搭載。従来機「RICOH THETA SC」から露出精度やホワイトバランスのアルゴリズムを一新し、オート撮影で正確で自然な描写を実現した。イメージセンサーと画像処理エンジンの刷新により、上位機と同等の4K (3840×1920ピクセル ) 相当、30fpsの動画撮影 (最大3分間) に対応している。また、データ転送時に行っていた天頂補正を再生時に実施する仕様に変更することで、動画の転送速度を「RICOH THETA SC」の約4倍に高速化した。
製品の詳細はこちら。
https://getnavi.jp/capa/news/319946/
「RICOH THETA SC2 for Business 」は、室内や車内など輝度差の大きい条件での撮影に適したHDR撮影の設定で撮影ができるプリセット「Room」を搭載。電源オン時には、毎回プリセットの「Room」で起動する。「Room」使用時にはフロントレンズとリアレンズで時間差 (Time Shift) をつけて撮影するセルフタイマー機能が使える。三脚などにTHETAを固定し、撮影していない方のレンズ側に移動することで、撮影者が画像に映り込むのを防ぐことができる。不動産業や自動車販売業などのビジネスユースの使い勝手を考えた機能だ。
なお、「RICOH THETA SC2」に搭載されている顔モード、夜景モード、車窓モードは搭載されていない。
「RICOH THETA SC2」と同じく、本体下部に、設定モードや電池残量などの各種情報が一目で確認できる状態表示 OLED (有機ELディスプレイ) を搭載する。またセルフタイマーボタンを搭載することで、カメラ単体での撮影が便利になった。Bluetoothによるスマートフォンとの常時接続が可能で、接続した状態でスマートフォンからの撮影ができ、無線LAN接続ではスマートフォンでのライブビュー表示や画像転送などの全機能が利用可能となっている。
RICOH THETA SC2 主な仕様
撮像素子 1/2.3型 ×2
有効画素数 約1200万画素×2 (出力画素 約1400万画素)
レンズ構成 6群7枚
F値 F2.0
ISO感度 静止画 ISO 64~3200 / 動画 ISO 64~6400
最短撮影距離 約10cm
画像ファイル形式 静止画 JPEG / 動画 MP4
記録媒体 内蔵メモリー 約14GB
外部インターフェース microUSB (USB2.0対応)
情報表示パネル 0.5型 60×32ドット 有機EL (OLED) パネル
サイズ (幅×高さ×奥行き) 45.2×130.6×22.9mm (レンズ部を除く奥行き 17.9mm)
質量 約104g
付属品 USBケーブル、専用ケース
〈文〉柴田 誠