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「ZEISS フォトグラフィーアワード 2020」はフォトジャーナリズムを学ぶ韓国人写真家が受賞

5年目を迎えた「ZEISS フォトグラフィーアワード 2020」の受賞作品が決まった。最終選考には10名が残り、KyeongJun Yangさんによる「Metamorphosis (メタモルフォシス、変身)」が選ばれた。

ZEISSフォトグラフィーアワード2020
© KyeongJun Yang, Republic Of Korea, Winner, ZEISS Photography Award, 2020

 

Yangさんは韓国出身で現在、アメリカでジャーナリズムを学ぶ。受賞作は中国系アメリカ人女性が過ごす日常をモノクロームで捉えたものだ。「見る者に解よりも多くの問いを抱かせ、さまざまな解釈を促す」と審査員から高く評価された。

応募は150を超す国と地域から5万点以上が寄せられた。受賞作と最終候補作はカールツァイス公式サイトから見られる。英文のみだが、それぞれの写真家のプロフィールや作品についてのインタビューも掲載されている。

■ZEISS Photography Award 2020 受賞作品

「Metamorphosis」KyeongJun Yang

■ZEISS Photography Award 2020 最終選考作品

  • 「Hidden Motherhood」Alena Zhandarova (ロシア)
  • 「Sakhawood」Alexey Vasilyev (ロシア)
  • 「Parallel Universe」Jorritt T. Hoen (オランダ)
  • 「The Flying Cholitas」Luisa Dörr (ブラジル)
  • 「±100」Magdalena Stengel (ドイツ)
  • 「Like a Father, Like a Mountain」Pan Wang 攀 王 (中国)
  • 「Wahala」Robin Hinsch (ドイツ)
  • 「Tajo」Stefano Sbrulli (イタリア)
  • 「Between Two Shores」Tadas Kazakevicius (リトアニア)

 

ZEISS フォトグラフィーアワードとは

カールツァイスとWorld Photography Organisationが共同で運営する世界規模のフォトコンテスト。今回は「Seeing Beyond – Discoveries (さらにその先に見えるもの – 発見)」をテーマに、日本時間の2020年2月4日まで作品を募集した。受賞者には、総額12,000ユーロ相当のZEISSレンズ、ドイツ・ZEISS本社への招待、撮影旅行費用3,000ユーロなどが授与される。なお、ロンドンで4月16日に開催予定だった授賞式は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため延期になった。

 

 

〈文〉市井康延