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わかりにくい写真が増えたと嘆く人に読んでほしい、写真家による写真論『じゃない写真』

写真家・渡部さとるさんの書籍『じゃない写真 現代アート化する写真表現』が発売された。

 

渡部さとる『じゃない写真 現代アート化する写真表現』

 

最近、わかりにくい写真が増えたとお嘆きであれば是非本書をご一読あれ。写真表現の変遷を辿ることで、現代美術と融合した写真の今がすとんと腑に落ちる。

渡部さとるさんはスポーツ、報道、広告などで活動したプロ写真家で、今は写真集とギャラリーでプリントを販売する。渡部さんもティルマンスの展示を見て、最初はピンとこなかったが、それまでと違う見方を得て感銘を受ける。写真家自身が咀嚼して語るその言葉は、美術評論家の解説よりもわかりやすい。

 

渡部さとる『じゃない写真 現代アート化する写真表現』
四六判・314ページ
本体 2,400円(税別)
2020年1月24日発売
梓出版社

 

 

〈文〉市井康延