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コロナ禍でも制作活動を続けるために、ソニーがフォトグラファーや映像クリエイターを支援

ソニーは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているフォトグラファー、映像クリエイターへの支援を行うことを2020年6月24日に発表した。「ソニー・イメージング・プロ・サポート会員への機材無償点検の提供」と「スポーツ番組や、映画、TVドラマ、CM撮影に従事するカメラオペレーター等を支援する団体への寄付」の取り組みを行っていく。

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支援にかかる費用は、ソニーが2020年4月に設立した「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」から拠出する予定。また、これらの支援に加えて、大学等教育機関での遠隔教育の支援を目的として、国立情報学研究所への寄付を行うことも発表された。

新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金

「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」は、新型コロナウイルス感染症により世界各国で影響を受けている人々を支援するために、2020年4月2日に総額1億USドル (約108億円) でソニーが設立した支援ファンド。主に「医療関連」「教育」「クリエイティブコミュニティ」の3つの領域において、支援活動を実施していくものだ。

ソニー・イメージング・プロ・サポート会員への機材無償点検の提供

ソニー製品を使用して、写真や動画の撮影を職業とする個人のプロフェッショナルの活動をサポートする会員制サービス「ソニー・イメージング・プロ・サポート」の会員に対して、機材の点検・清掃・ファームウェアのバージョン確認といったサービスを無償で提供する。対象地域は、北米、欧州の一部地域、ロシア、中国本土、香港地区、台湾地区、韓国、日本、インド、オーストラリア。

日本では、ソニー・イメージング・プロ・サポートのWEBサイトにて2020年8月1日 (土) 10:00から12月25日 (金) 17:00まで申し込みを受け付ける。

スポーツ番組や映画、TVドラマ、CM撮影に従事するカメラオペレーター等を支援する団体への寄付

スポーツ番組や映画・ドラマ・CMなどの撮影監督とともに映像制作に携わるカメラオペレーターやドキュメンタリー等の制作を行うビデオグラファーが所属する団体に寄付をして、活動の継続を支援していく。寄付は順次行っていく。支援金は、各団体に所属するクリエイターの活動支援に充てられる。

寄付先の団体は「Sports Video Group (米国・スポーツイベントの撮影に関わるカメラオペレーター)」「Sports Video Group Europe (欧州・スポーツイベントの撮影に関わるカメラオペレーター)」「International Cinematographer Gild Local 600 (米国・カメラオペレーター・ビデオグラファー)」「The American Society of Cinematography (米国・カメラオペレーター)」「IMAGO (米国・カナダ・日本を除く全地域のカメラオペレーター)」と「日本映画撮影監督協会 (日本・カメラオペレーター)」の6団体。

 

ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社の河野弘副社長は、「ソニーは、エンタテインメント業界を支える映像クリエイターやフォトグラファーの目指す高品位なコンテンツ制作に、現場で寄り添いサポートしてきました。現在の厳しい環境下でも、若い世代をはじめとするクリエイターが活動を継続し、さらに活躍することを願い実施を決定しました。今後も、映像制作・写真業界への貢献に努めます」とコメント。ソニーは、今後もクリエイターのコンテンツ創作活動を、さまざまな形で積極的に支援していくとしている。

 

 

〈文〉柴田 誠