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さまざまな映像表現を可能にする8K対応のIrixシネレンズ4本が受注開始

ケンコープロフェショナルイメージング (KPI) は、Irix (アイリックス) の動画撮影向けシネレンズ4モデル「11mmT4.3」「15mmT2.6」「45mmT1.5」「150mmT3.0 マクロ」を2020年8月7日に発売した。どのレンズも受注生産品となっている。

Irix シネレンズ

 

マウントは、いずれもキヤノンEF用、マイクロフォーサーズ (MFT) 用、PL用、ソニーE用の4タイプで、それぞれメートル表示のm仕様とフィート表示のft仕様をラインナップする。

なお、Irixのシネレンズはマグネット式マウントシステム (MMS) を採用しており、今後新たに開発される各種アクセサリーに対応する。また、ハウジングは完全密閉構造で、ラバーシールにより雨水やほこりの侵入を防ぐものとなっている。

 

Irix 11mmT4.3

フルサイズのイメージサークル (<43.3mm) を確保した、8K映像制作に対応する超広角レンズ。画角は123゜(FF – 水平方向) で、ダイナミックな遠近感を表現することができる軽量・超コンパクトサイズを実現した。価格はEFマウントとMFTマウントが188,000円、PLマウントはm仕様・ft仕様ともに198,000円 (いずれも税別)。

Irix 11mmT4.3
[画像サイズ] フルフォーマット (43.3mm) [焦点距離] 11mm [絞り] T4.3〜T22 [絞り羽根枚数] 9枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 0.27m [フロント径] φ95mm [長さ] 105mm (EFマウント) [質量] 1105g (EFマウント)

 

Irix 15mmT2.6

フロントフィルターの装着が可能な大口径の超広角レンズ。鮮やかな色、シャープな画像を再現し、ディストーションやブリージングを最低限に抑える。解像度は8Kまで対応する。価格はEF/MFTマウントが176,000円、PLマウントはm仕様・ft仕様ともに186,000円 (いずれも税別)。

Irix 15mmT2.6
[画像サイズ] フルフォーマット (43.3mm) [焦点距離] 15mm [絞り] T2.6〜T22 [絞り羽根枚数] 9枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 0.25m [フロントフィルター径] φ86mm [フロント径] φ95mm [長さ] 89mm (EFマウント) [質量] 895g (EFマウント)

 

Irix 45mmT1.5

現代的なレンズ構成と9枚の円形絞り羽根の組み合わせにより、ピントのあった部分では8Kに対応する超解像度映像が得られ、グラデーションのボケ味が自然に描写される。完全密閉構造により、どんな環境下の撮影にも対応可能で、人間の視野感覚に最も近い描写が得られる。価格はEF/MFTマウントが188,000円。PLマウントはm仕様・ft仕様ともに198,000円 (いずれも税別)。

Irix 45mmT1.5
[画像サイズ] フルフォーマット (43.3mm) [焦点距離] 45mm [絞り] T1.5〜T22 [絞り羽根枚数] 9枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 0.4m [フロントフィルター径] φ86mm [フロント径] φ95mm [長さ] 112mm (EFマウント) [質量] 1129g (EFマウント)

 

Irix 150mmT3.0マクロ

等倍撮影ができる望遠マクロレンズ。マクロ倍率比1:1により最大限の近接撮影を可能にする。9群12枚のレンズ構成は、8Kの超高解像度映像に対応するとともに、色収差およびディストーションを最大限に抑えている。また、11枚の円形絞り羽根が滑らかで美しい背景ボケを作り出す。価格はEF/MFTマウントが176,000円、PLマウントはm仕様・ft仕様ともに186,000円 (いずれも税別)。

Irix 150mmT3.0マクロ
[画像サイズ] フルフォーマット (43.3mm) [焦点距離] 150mm [絞り] T3.0〜T32 [絞り羽根枚数] 11枚 (円形絞り) [最短撮影距離] 0.35m [フロントフィルター径] φ86mm [フロント径] φ95mm [長さ] 136mm (EFマウント) [質量] 1105g (EFマウント)

 

 

〈文〉柴田 誠