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過去最高の応募数を記録したキヤノン「写真新世紀」2020年度の受賞者が決定

キヤノンが主催する「写真新世紀」2020年度 (第43回公募) の受賞者が決まった。受賞作品展「写真新世紀展2020」は2020年10月17日から11月15日に東京都写真美術館で開かれる。

写真新世紀2020年度(第43回公募)審査風景
優秀賞選出審査会の様子。左から瀧本幹也さん、椹木野衣さん、清水穣さん、安村崇さん、野村浩さん。

 

今年の応募総数は2002名 (組) と過去最高を記録。7名の審査員が各々に優秀賞1名と佳作2名を選ぶ。

優秀賞には金田剛さん (瀧本幹也 選) 、後藤理一郎さん (安村崇 選) 、セルゲイ・バカノフさん (ポール・グラハム 選) 、立川清志楼さん (オノデラユキ 選) 、樋口誠也さん (野村浩 選) 、宮本博史さん (椹木野衣 選) 、吉村泰英さん (清水穣 選) が選ばれた。

優秀賞受賞者からグランプリ1名を決める公開審査会は2020年10月30日に開催。そのほか10月22日には受賞者と昨年のグランプリ受賞者である中村智道さんによるアーティスト・トーク、10月31日には審査員のオノデラさん、野村さんによるトークショーを行なう。2人は写真新世紀の優秀賞受賞者であり、オノデラさんは第1回公募、野村さんは第3回と第5回公募で選ばれている。

※公開審査会と審査員によるトークショーは事前予約制。申し込み方法は写真新世紀のWEBサイトにて10月1日に公開予定。

 

写真新世紀 2020年度 (第43回公募) 優秀賞

  • 金田剛「M」(瀧本幹也 選)
  • 後藤理一郎「普遍的世界感」(安村崇 選)
  • セルゲイ・バカノフ「The Summer Grass, or My mother’s eyes through her last 15 years」(ポール・グラハム 選)
  • 立川清志楼「写真が写真に近づくとき」(オノデラユキ 選)
  • 樋口誠也「some things do not flow in the water」(野村浩 選)
  • 宮本博史「にちじょうとひょうげん−A2サイズで撮り溜めた、大阪府高槻市・寺田家の品々−」(椹木野衣 選)
  • 吉村泰英「馬の蹄」(清水穣 選)

写真新世紀 2020年度 (第43回公募) 佳作

  • 石川古雨「from my room」(野村浩 選)
  • 石川琢也「Vectorized Vital Vortex」(安村崇 選)
  • 小川修司「女学生日和」(椹木野衣 選)
  • 郭勇志「空 (から)」(清水穣 選)
  • 柏田テツヲ「In to the Gray」(瀧本幹也 選)
  • 河津晃平「Room for」(安村崇 選)
  • 五味航「尾根を渡る」(瀧本幹也 選)
  • 澤田詩園「Strawman meme」(野村浩 選)
  • 志賀耕太「Hologram and Two switches」(オノデラユキ 選)
  • 高崎恵「Peninsula」(椹木野衣 選)
  • ダビド・ナタナエル・ロブ「i Am Not The Most Important」(ポール・グラハム 選)
  • 塚原誠「わたしは世界と戯れる」(清水穣 選)
  • 遠山寛人「忘憂」(オノデラユキ 選)
  • 藤原香織「森から見る」(ポール・グラハム

 

写真新世紀展2020

会期 2020年10月17日 (土) ~11月15日 (日)
会場 東京都写真美術館 地下1階展示室
住所 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
時間 10:00~18:00 (木曜・金曜は20:00まで 入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は開館し、翌平日休館)
入場料 無料
主催 キヤノン株式会社

 

 

 

〈文〉市井康延