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誕生の喜びは人間と変わらない。ハクトウワシの子育てに密着した写真絵本『ハクトウワシ』

前川貴行さんの写真絵本『ハクトウワシ』が発売された。

 

前川貴行『ハクトウワシ』

 

ハクトウワシは凍てつく寒さの4月に産卵し、つがいは1か月ほど交互に卵を温め続ける。前川さんは北大西洋に面した断崖の上にある巣を撮影地に選び、抱卵から巣立ちまでを記録した。誕生から3か月で親鳥から離れ、自分の力だけで生きていく。このハクトウワシは一時期絶滅の危機に瀕したが、一人の女性が保護活動に尽力した。

この写真絵本はその二つのストーリーを織り、命をつなぐ物語を編んだ。ヒナが誕生したとき、親鳥は高らかに鳴く。とりわけ心に残る一枚である。

 

前川貴行『ハクトウワシ』
A4判変型・32ページ
本体 1,600円(税別)
2020年6月27日発売
新日本出版社

 

 

〈文〉市井康延