パナソニックは、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S5」の発表にあわせて、Lマウントレンズのロードマップを2020年9月3日に更新した。パナソニックでは、「LUMIX S5」を中心とした新しいレンズシステムの拡張を進めていくことを、同日開催したオンラインセミナーの中でも明らかにしている。
「LUMIX S5」のキットレンズでもある「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 (S-R2060)」は、2020年7月22日発売のレンズで、2月時点のロードマップでは「標準ズーム」として記載されていたもの。2021年までにリリースが予定されている6本のレンズのうちの1本だ。
現在開発中のレンズは、望遠ズームレンズ「70-300mm F4.5-5.6」とF1.8の単焦点レンズシリーズの「24mm F1.8」「35mm F1.8」「50mm F1.8」「85mm F1.8」の計5本。以前のロードマップと見比べると、「望遠ズーム」とされていたレンズの焦点距離と開放絞りが明らかにされ、より具体的なものとなっているのが分かる。
「70-300mm F4.5-5.6」は70-200mmよりも望遠側に100mm長いレンズとなっているが、開放F値が変動するレンズということは、コンパクトなサイズにまとめられているのだろうか。F1.8の単焦点レンズも、描写はもちろんだが、「LUMIX S5」とのマッチングが気になるところだ。
オンラインセミナーでは、具体的な開発の進行具合や発売時期に関するアナウンスはなかったものの、Lマウントレンズシステムが着実に拡張されていくのが実感できた。ちなみにF1.8単焦点レンズのうち「85mm F1.8」は、シリーズの先陣を切って2020年内発売を目指して開発中とのこと。どんなサイズで、どんな描写をするレンズとして登場するのか、さらなる情報を待ちたい。
〈文〉柴田 誠