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手軽に望遠撮影が楽しめる、7万円台の軽量コンパクトな望遠ズームレンズ「タムロン 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」

タムロンは、ソニーEマウント対応の望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)」を2020年10月29日に発売する。希望小売価格は70,000円 (税別) で、丸型フードが付属する。なお、今後の新型コロナウイルス感染症の影響により、発売時期の見直しや供給が遅れる可能性があるとしている。

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)

「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」は、タムロンのフルサイズミラーレス用レンズとして初めて300mmをカバー。300mmクラスのフルサイズミラーレス用望遠ズームレンズとしては、世界最小・最軽量の長さ148mm、最大径φ77mm、質量545gを実現している。これは最新の設計技術による徹底したシミュレーションに基づく光学設計によるもので、AF駆動には、静粛性に優れたRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive) を採用。ソニー製カメラのボディ内手ブレ補正や瞳AFなどの機能に対応する。

■光学性能

LD (Low Dispersion=異常低分散) レンズを適切に配置した10群15枚のレンズ構成は、望遠レンズで発生しやすい軸上色収差をはじめとした諸収差を良好に抑制。特に望遠ズームとして使用頻度の高い望遠端300mmは、画面の中心部からすみずみまで高い解像性能を発揮する。

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)

また、軽量化にも貢献している無駄のないレンズ構成枚数と、反射防止性能に定評のあるBBAR (Broad-Band Anti-Reflection) コーティングの相乗効果により、ズーム全域でヌケのよいクリアな画像が得られる。

ソニー製カメラが搭載するレンズ補正機能を活用することで、さらに高い描写性能を実現することも可能だ。また、小型なAPS-CサイズのEマウントカメラとの組み合わせでも良好なバランスとなっている。APS-Cサイズミラーレスカメラ使用時の焦点距離は、35mm換算105-450mm。

■AF性能

AF駆動には、レンズ位置を高精度に検出するセンサーとAF制御に最適化されたステッピングモーターユニットRXDを搭載。高速で精緻なAF動作が可能で、動きの激しい被写体を正確に追従し続けることができる。また、静粛性にも優れており、動画撮影などでも活用できる。

ソニー製カメラが搭載するダイレクトマニュアルフォーカス (DMF) にも対応しており、AFでの合焦後にフォーカスモードを切り換えることなく手動でピントを微調整できるようになっている。

■シリーズでフィルター径を統一

タムロンのフルサイズミラーレス用レンズシリーズと同じく、フィルター径φ67mmを採用しており、同シリーズの使用時には各種フィルターやレンズキャップなどを共用でき、よりスムーズな撮影が可能となっている。

 

 

TAMRON 70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047) 主な仕様

モデル名 A047
マウント ソニーEマウント
焦点距離 70〜300mm (APS-Cミラーレスカメラ装着時 : 35mm判換算 105-450mm)
開放絞り F4.5〜6.3
最小絞り F22〜32
レンズ構成 10群15枚
画角 (対角) 34°21’〜8°15′ (フルサイズミラーレスカメラ装着時)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.8m (W) / 1.5m (T)
最大撮影倍率 1:9.4 (W) / 1:5.1 (T)
フィルター径 φ67mm
サイズ (最大径×長さ) φ77×148mm
質量 545g
付属品 丸型フード、レンズキャップ

 

 

〈文〉柴田 誠