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新コンセプトのボックス型ミラーレスカメラ「LUMIX BGH1」発売、プロのニーズに応える動画性能を凝縮

パナソニックは、LUMIXとして初となるボックススタイルを採用したミラーレスカメラ「LUMIX BGH1」を2020年11月19日に発売する。モニターやファインダーを搭載せず、動画撮影に特化したボックススタイルのボディに、LUMIX GHシリーズで培った動画性能を凝縮したカメラで、価格はオープン。参考価格は276,000円 (税別)。受注生産となっている。

LUMIX BGH1

■高感度性能

「LUMIX BGH1」は、「GH5S」から継承するマイクロフォーサーズ規格の有効1028万画素Live MOSセンサーを採用する。LUMIX Sシリーズ・GHシリーズから受け継いだ高感度性能に加え、シネマカメラ「VARICAM」に搭載している独自技術「デュアルネイティブ ISOテクノロジー」を搭載し、低ISO感度用と低ノイズ・高ISO感度用の2系統の専用回路をイメージセンサーの各画素に装備。常用の最高ISO感度はISO 51200、拡張最高ISO感度はISO 204800で、低照度環境下での高感度映像を実現する。

■動画性能

ハイライト耐性に優れた13ストップの広ダイナミックレンジを実現しており、暗部からハイライト部分までをきめ細かく描写することが可能となっている。V-Log Lに対応した「LUMIX G」シリーズやV-Logに対応したシネマカメラ「VARICAM」、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズで撮影した動画と組み合わせて、一貫した絵作りの映像編集を行うことができる。

また、マイクロフォーサーズ規格で初となるCinema4K (4096×2160) モードで60p 10 bit記録を実現しており、ローリングシャッター歪み現象を抑えながら自然で滑らかな映像が撮影でき、高精細で臨場感あふれる動画記録が可能となっている。

4:2:2 10 bit記録をSDカードに内部記録することもでき、ALL-Intra記録にも対応した。HDMI出力は、4:2:2 10 bitの4K 60p映像出力が可能で、外部レコーダーに4K映像を記録することができる。また4:3アスペクトのアナモフィックレンズに対応した4Kアナモフィック動画記録など、プロの映像制作現場に応える充実の動画記録モードを搭載する。

■すべての動画記録モード記録時間無制限

高精度な放熱シミュレーションと放熱ファンを搭載した放熱構造により、すべての動画記録モードで、動作保証温度内における記録時間無制限を実現した。30分を超えるノーカット撮影も可能だ。2基のSDカードスロットを搭載しており、2枚のSDカードを使用したさまざまな記録方式に対応する。

■ボックススタイル

拡張性の高いインターフェースをボディにレイアウトすることで、幅広いプロの映像制作現場に対応可能となっている。LUMIXとして初めてBNC端子 (3基) とLAN端子 (PoE+対応) を搭載することで、複数台のカメラ制御に対応し、効率的なオペレーションを実現する。

LUMIX BGH1

3基のBNC端子は、それぞれ3G-SDI出力、Genlock入力、タイムコード (TC IN/OUT) に対応しており、LAN端子では最大12台までのパソコンからの複数台制御やPoE+対応機器からの給電が可能となっている。リグやケージ、三脚など装着して拡張できる11個の「ビス穴 (三脚取り付け部)」を装備しており、寒冷地撮影に対応する−10℃の「耐低温設計」となっている。

■自由なソフトウェア開発が可能

LUMIX制御用のSDK (Software Development Kit) を初めて公開。「BGH1」をはじめ「S1」シリーズや「S5」「GH5」などのLUMIX Tether対応機種をUSB経由で操作するAPIを使用して、自由なソフトウェア開発が可能となっている。

 

Panasonic LUMIX BGH1 主な仕様

品番 DC-BGH1
有効画素数 1028万画素
撮像素子 4/3型 Live MOS センサー
マウント マイクロフォーサーズマウント
ISO感度 ISO 160~51200 (拡張 ISO 80〜204800)
シャッター速度 静止画 1~1/16000秒 (電子シャッター)、動画 1/2~1/16000秒
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (ビデオスピードクラス対応)
サイズ (幅×高さ×奥行き)  約93.0×93.0×78.0mm
質量 約545g (本体のみ)
付属品 ACアダプター、電源コード、ケーブルロックバンド、ボディキャップ、ホットシューカバー、AUDIO 端子カバー、DC IN 端子カバー、BNC 端子カバー、HDMI 端子カバー、REMOTE 端子カバー

 

 

〈文〉柴田 誠