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臨場感たっぷり! キヤノンの超高精細8Kカメラ映像で世界文化遺産を旅しよう

キヤノンは、長崎県五島市にある「久賀島 (ひさかじま) の集落」と「奈留島 (なるしま) の江上集落 (江上天主堂とその周辺) 」を紹介する2本の超高精細8K映像を五島市と協働で制作した。

キヤノン8K映像・長崎県五島市

 

2つの集落は、2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」となっているもの。映像の見どころは、キヤノン8Kカメラの豊かな表現力で再現された五島の海の美しい色合いや、8Kで撮影された超高精細映像ならではの、その場にいるかのような空気感・臨場感だ。

キヤノン8K映像・長崎県五島市

 

キヤノンは、2019年に宮崎県と協働で超高精細8K映像「Roots of Japan~神話の源流 みやざき~」を制作し、CP+2019などで公開した。今回制作された超高精細8K映像は、YouTubeのキヤノン公式アカウントで公開されており、五島市役所ではキヤノンの8Kディスプレイで見ることができる。また、久賀島観光交流拠点センター、奈留港ターミナル2階 世界遺産暫定展示場、長崎港ターミナルビル、長崎空港、長崎県庁エントランス、長崎県アンテナショップ「日本橋 長崎館」でも4K画質やフルHD画質の映像を見ることができる。

キヤノン8K映像・長崎県五島市
撮影風景

 

撮影には、キヤノンの8KカメラとEFシネマレンズが使われている。キヤノン8Kカメラが持つダイナミックレンジの広さと色再現性の高さを生かして撮影された映像で、8Kならではの高精細な表現を体感することができる。

キヤノン8K映像・長崎県五島市
撮影風景

 

キヤノンは、この映像をきっかけに五島市の観光産業・地場産業の活性化に貢献するとともに、五島市の貴重な文化や美しい自然を超高精細映像で記録し、後世に伝えることに寄与していきたいとしている。

■キヤノンの8Kへの取り組み

キヤノンは、独自の光学・画像処理技術により、カメラ、レンズ、ディスプレイなど入力から出力まで幅広い8K機材の開発に取り組んでいる。撮影に使用された8Kカメラは、8192×4320画素の8Kセンサーを搭載し、超高精細かつハイダイナミックレンジ、広色域の撮影に対応し、あたかも実物が目の前にあるかのような質感・空気感・臨場感を表現することが可能となっている。またキヤノンは、撮影用の機材だけではなく、その場にいるかのような没入感を実現する「映像空間ソリューション」などの実用化にも取り組んでいる。

 

世界文化遺産 久賀島の集落

世界文化遺産 奈留島の江上集落

 

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
長崎県五島市は九州の最西端、大小152の島々からなる五島列島の南西部にあって、11の有人島と52の無人島で構成されている。2018年に世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、17世紀から19世紀に行われた禁教政策の下で、密かにキリスト教を伝えた人々の歴史を物語るもの。日本の最西端に位置する離島の地において、潜伏キリシタンがどのようにして社会や宗教と関わりながら信仰を続けたのか、禁教が解かれた後に宗教的伝統がどのように終焉を迎えていったのかを示すものだ。

 

 

〈文〉柴田 誠