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知識も学習もいらない、AIにおまかせの全く新しい画像ソフト「Luminar AI」

AIという言葉がすっかり日常的になった昨今。画像編集ソフトにAIを導入することに積極的な、Skylum (スカイラム) ソフトウェアから2020年12月に発売された「Luminar AI」は、前作「Luminar 4」で培ったAI技術をさらに進化させ、従来の画像編集ソフトとは全く違うアプローチを提案している。

Luminar AI

 

従来の画像編集ソフトが「レベル補正」「マスク」「レイヤー」などの「ツール」を駆使して写真を自分のイメージに近づけていったのに対し、「Luminar AI」ではまず人工知能が写真の被写体や問題点を自動的にスキャンして解析。改善するためのさまざまな「テンプレート」を提示してくれる。編集者はそこから最適なテンプレートを選ぶだけで写真を印象的な作品に仕上げることができるのだ。レベル補正などの知識も学習も必要がない。「テンプレート」は微調整も可能。気に入れば保存してほかの画像に適用することもできる。

Luminar AI

Luminar AI

 

自然風景なら、単調な空をより印象的に置き換えたり、太陽光線やかすみを加えたりと、写真をいくらでもドラマチックにできる。しかも合成や加工はAIが自動でやってくれるので、編集者は煩わしい操作は不要。スライダーで強度を調整したり、どの空を使うかを選べばいいだけだ。もちろん、色や明るさ、歪みなども自由に変更できる。

Luminar AI

Luminar AI
空をドラマチックに置き換え、太陽光とかすみを加えている。

 

ポートレートなら、「口」「鼻」「スキン」といった顔や体のパーツを認識して「テンプレート」を提示してくれるから、肌を滑らかにしたり、顔のパーツを操作して印象的に変更することも簡単。体型を変えることも可能だ。

Luminar AI

Luminar AI
例えばAIが「腹部」を認識しているから、自然にお腹を凹ませてくれる。

 

「Luminar AI」は単体のソフトとしてだけでなく、Adobe「Lightroom Classic」と「Photoshop」のプラグイン、そしてApple写真アプリの拡張機能としても利用可能だ。

「Luminar AI」は画像の調整にとどまらず、イメージを新しく自由に創り出すソフトと言っていいかもしれない。満足できなければ30日以内なら返金の制度もあるようなので、思い切って一度体験してみよう。病みつきになること間違いなしだ。

SKYLUM Luminar AI 動作環境

Windows

  • Microsoft Windows 10 (64bit)
  • CPU Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上
  • OpenGL 3.3以降対応のグラフィックカード
  • メモリ8GB RAM以上 (16GB以上推奨)
  • HDD空き容量10GB以上 (SSD推奨)
  • ディスプレイ 1280×768以上

Mac

  • macOS 10.13以降
  • CPU Intel Core i5以上
  • メモリ8GB RAM以上 (16GB以上推奨)
  • HDD空き容量10GB以上 (SSD推奨)
  • ディスプレイ 1280×768以上

 

※画像は公式動画より。

 

 

〈文〉稲葉利二