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海外で日本製カメラ・レンズの人気が上昇、カメラのナニワがeBay出店で海外へ販路を拡大

近畿圏を中心に店舗を展開する老舗のカメラ専門店「カメラのナニワ」が、オンライン・マーケットプレイス eBay (イーベイ) での販売を開始した。新たな販路として、eBayの越境EC (国際的な電子商取引) を利用し、海外の買い手への販売を展開していく。

カメラのナニワ

 

「カメラのナニワ」は、これまで国内店舗でのカメラやレンズの販売・買取を主力としていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりインバウンドの需要が急減。また、それに伴う世界中でのオンラインショッピングの需要増を受け、海外向けの販売を開始するに至った。

当面は、海外での販売が可能な商品を選定して販売を行う。その後は国内店舗との在庫連携や自社倉庫を活用することで、海外向けの販売数を増やしていく予定だという。

eBayは、世界中から約1億8300万人ものアクティブバイヤーが集まる、世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス。日本のカメラやレンズは海外で人気が高く、直近のデータでは、昨年比の流通額が日本から出品される全カテゴリー内で一番の伸びを示した。最新機種はもちろん、近年はレトロなフィルムカメラの売り上げも好調とのこと。「カメラのナニワ」では、eBay出店により、需要が高まる日本のカメラと関連商品の安定供給を目指す。

新型コロナウイルスの感染拡大で海外への渡航は困難になったが、モノの流通の発展という面においては、世界を近くもしたようだ。自宅で眠っていたカメラが海外で活躍することを想像すると、閉塞感がやわらぐような気がしてくる。

 

 

〈文〉佐藤陽子