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70年代の名玉を思わせるデザインのコンパクトな準広角レンズ「ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM」

コシナは、フォクトレンダーの準広角レンズ「ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM」を2021年3月に発売する。VMマウント対応で、シルバークロームとブラックペイント仕上げの2種類をラインナップする。希望小売価格は各90,000円 (税別)。レンズフードは別売となっている。

<2021.3.5> 発売日が2021年3月19日に決定。

ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM
ブラックペイント

■外装

フォクトレンダー Vintage Line (ビンテージ ライン) シリーズは、歴史的な名作とされるクラシックレンズを彷彿とさせる外装に、現代的な撮影機材にマッチする光学性能を組み合わせた新機軸のVMマウント交換レンズ群。この「ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical TypeII VM」は、1950年代にオマージュを捧げた「ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical TypeI VM」(2019年1月25日発売) と同じ光学系を採用し、1970年代前半に登場したデザインをフィーチャーした。

ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM
シルバークローム

全体にテーパーのかかった独特な形状の外装には、真鍮の削り出し部材を使用している。「TypeII」では、くぼみに指を添えることで素早く快適なピント合わせができる、操作性に優れたフォーカシングノブを装備する。なお「TypeI」では、速写性に優れたフォーカシングノブを採用している。

■光学性能

5群8枚のレンズ構成を採用し、開放絞り値を実用的なレベルに抑えることで、コンパクトさと光学性能の高さを両立した。35mm判フルサイズに対応し、最短撮影距離は58cmとなっている。レンズマウントは、ライカMマウント互換のVMマウントを採用する。

距離計連動式のデジタルカメラ、フィルムカメラでの使用を前提に設計されているが、マウントアダプターを併用したミラーレスデジタルカメラでの撮影も想定しており、距離計連動式カメラの枠を超えてさまざまなプラットフォームでの撮影にも対応する。

■アクセサリー

素材にアルミニウムを採用した、バヨネット式で素早い着脱が可能なレンズフード「LH-4N」(税別 6,000円) と「LH-12」(税別 10,000円) が装着できる。いずれも発売中。

 

Voigtlander ULTRON Vintage Line 35mm F2 Aspherical Type II VM 主な仕様

カラー シルバークローム、ブラックペイント
マウント VMマウント
焦点距離 35mm
レンズ構成 5群8枚
画角 62.5°
絞り羽根枚数 10枚
開放絞り F2
最小絞り F16
最短撮影距離 0.58m
口径比 1:2
フィルター径 φ39mm
サイズ (最大径×全長) φ52×28.1mm
重量 210g

 

 

〈文〉柴田 誠