コシナは、フォクトレンダーの準広角レンズ「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount」を2021年4月に発売する。希望小売価格は120,000円 (税別)。
<2021.3.16> 発売日が2021年4月9日に決定。
フルサイズソニーEマウント専用設計の準広角レンズで、アポクロマート設計により軸上色収差をはじめとする諸収差を徹底的に排除。解像力やコントラスト再現性に関しても究極の性能を追求した。
■フォクトレンダー史上最高性能の準広角レンズ
「APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount」は、フォクトレンダー史上最高性能を謳った「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」と性能面で双璧をなす準広角レンズとして企画・設計された。「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」は、コシナ創業60周年とフォクトレンダーブランドの交換レンズ発売20周年の節目となった2019年に登場した標準レンズだ。
いずれもソニー製ミラーレスカメラのイメージセンサーに最適化されたマニュアルフォーカスレンズで、電子接点搭載のフルサイズソニーEマウントに対応する。サイズも「APO-LANTHAR 50mm F2 Aspherical E-mount」と同等のコンパクト化を実現している。
■電子接点を搭載
マニュアルフォーカス・マニュアル絞り専用設計のレンズながら電子接点を搭載しており、Exif情報にレンズの使用状況が反映される。また、距離エンコーダーを内蔵し、カメラボディ側の5軸手ブレ補正にも対応。フォーカスリングの操作によるファインダーの拡大表示なども可能となっている。
■光学性能
異常部分分散ガラス5枚、両面非球面レンズ2枚を投入した9群11枚構成のレンズ構成。フローティング機構を搭載する。最短撮影距離は35cmで、遠距離まで破綻のない描写力を発揮する。12枚からなる絞り羽根は、開放のF2だけでなくF2.8 / F5.6 / F16でも円形になる特殊形状を採用しており、点光源などの玉ボケを生かした表現が可能だ。
■絞りクリック切替え機構
絞りリングは1/3ストップのクリック付きだが、動画撮影時にはクリックなしに設定できる絞りクリック切替え機構を搭載する。
■アクセサリー
金属製のバヨネット式フード「LH-13」(希望小売価格 税別10,000円) も発売中。
Voigtlander APO-LANTHAR 35mm F2 Aspherical E-mount 主な仕様
マウント ソニーEマウント
焦点距離 35mm
レンズ構成 9群11枚
画角 62.2°
絞り羽根枚数 12枚
開放絞り F2
最小絞り F16
最短撮影距離 0.35m
口径比 1:2
フィルター径 φ49mm
サイズ (最大径×全長) φ62.6×67.3mm
重量 352g
〈文〉柴田 誠