画像編集ソフトにAIを導入し、従来とは全く違うアプローチを提案しているSkylum (スカイラム) ソフトウェアの「Luminar AI」。2021年3月16日にアップデート2が公開され、より完成度がアップしている。なお、今回のアップデートは無償で行われる。
「Luminar AI」は、2020年12月に発売された、AI技術を徹底的に活用した画像ソフト。まず人工知能が写真を自動的にスキャンして解析。改善するためのさまざまな「テンプレート」を提示してくれる。編集者は最適なテンプレートを選ぶだけで、写真をリアル、かつ印象的に仕上げることができるのだ。
今回のアップデートでは、特に「空」の置き換えが強化されている。海、川、湖、プールなど水面に写った空の反射表現を写真に加えることができ、さらに風景の角度と深度に自動的に適応して、細部に至るまで自然な風景を作り出してくれる。
反転、回転など配置が可能になり、新しい空をさらに自然にシームレスになじませることができる。インターフェースも刷新。新しい空が6種類追加され、自分で撮った空などの追加もより簡単になった。
PNGファイルを利用して、テキスト、絵文字、透かしなどを画像に追加できるようになった。大きさや位置調整も可能。
その他、インターフェースの細かな改良による操作性の改善や、キヤノン 「EOS R5」などのカメラ新機種、CR3などのRAWファイルに対応するなど、確実に完成度が高まっている。
新規対応カメラ
キヤノン EOS R5、EOS R6 / EOS Kiss X10i / EOS-1D X Mark III (非可逆圧縮ロッシーファイル)、富士フイルム X-S10、ライカ M10-R / S3 / SL2-Sニコン Z 5 / Z 6II / Z 7II、オリンパス E-M10 Mark IV、パナソニック LUMIX G100 / LUMIX S5、ソニー α7C / α7S III、カールツァイス ZX1新規対応ファイル形式
非可逆圧縮 (ロッシー) CR3ファイル、非可逆圧縮 (ロッシー) RAFファイル利用条件
Luminar AIアップデート2は、既存のLuminar AIユーザーは無料でアップデート可能。
※Adobe Photoshop、Lightroom Classic、Photoshop ElementsでプラグインとしてLuminar AIを実行している場合は、プラグインインストーラーの再実行を推奨。
〈文〉稲葉利二