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世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスに6100万画素の高画素モデル「SIGMA fp L」が登場

シグマは、有効約6100万画素のイメージセンサーを搭載した「SIGMA fp L」を2021年4月16日に発売する。世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」の高画素モデルで、「SIGMA fp」シリーズのもうひとつの選択肢と位置付けられている。価格はオープンで、参考価格は275,000円 (税込)。

同時発売となる電子ビューファインダー「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11」を同梱した「ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11キット」も用意。こちらは参考価格330,000円 (税込)。

SIGMA fp L

■「SIGMA fp」のコンセプトを踏襲

「SIGMA fp L」は、「SIGMA fp」のコンセプトである「世界最小・最軽量のポケッタブル・フルフレーム」「静止画/動画のシームレスな撮影機能」「カスタマイズ自在の高い拡張性」はそのままに、有効約6100万画素のフルフレーム・ベイヤーセンサーを搭載した高画素モデル。ボディサイズはfpと同じ112.6×69.9 ×45.3mmで、質量は375g (ボディ単体) と、fpよりわずか5gだけ重くなっている。

SIGMA fp L
2021年3月25日にライブ配信されたオンライン新製品発表プレゼンテーション「SIGMA STAGE Online」より。

製品名の「L」には、Leap (リープ = 跳躍) とLiberty (リバティ = 自由) という意味が込められている。また、「SIGMA fp」の名称を大事にしたいという想いから、ボディのロゴのLは黒く目立たないデザインを採用した。なお背面のダイヤル、MODEボタン、MIC端子ラバーなどが改善され、操作性の向上も図られている。

SIGMA fp L

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■シグマ史上最高画素数の約6100万画素センサー搭載

「SIGMA fp L」は、シグマ史上最高画素数となる有効約6100万画素のべイヤーセンサーを搭載する。また光学ローパスフィルター (OLPF) を搭載しており、モアレの発生を極小まで抑えている。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■ハイブリッドAFで快適オートフォーカスを実現

コントラストAFに加えて、速度に優れた像面位相差AFを採用する。コントラストAFと像面位相差AFのハイブリッドAFにより、高精度・高速で動体への追従性も高い快適なオートフォーカス撮影を、静止画と動画で実現した。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。静止画・動画とも、49点のAFエリアすべてで像面位相差AFが働く。

■クロップズーム機能を搭載

STILLモード・CINEモード共通で使えるクロップズーム機能を搭載する。“画素数が多いことは、大胆な拡大や切り取りにも耐えられる”と高画素機の一面を捉えたもので、有効約6100万の画素数を生かし、最大5倍までのクロップズームが可能だ。

5倍ズーム時には、フルHD (1920×1080ピクセル・207万3600画素) の解像度で記録することができる。ズームは純粋なクロップによるものなので、デジタル補完のような画質の劣化がない。操作は、タッチパネル式のLCDモニターを利用して、ピンチアウトによる直感的なズーム操作も可能だ。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■撮影設定をQRコードにして記録

撮影設定を保存できる新機能を搭載しており、保存した設定はQRコードの画像データとして記録することができる。QRコードをストックしておけば、撮影設定を素早く読み込むことができ、QRコードを交換したりSNSなどで紹介したりすることで、撮影設定を共有するという新しい楽しみ方も可能になる。なお、「SIGMA fp」は、後日ファームウェアアップデートで対応予定となっている。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■新たに2つのカラーモード追加

「SIGMA fp」に搭載されていたカラーモードに、「パウダーブルー」と「デュオトーン」の2モードが加わって、全15種となった。「パウダーブルー」は爽やかなブルーが特徴的な、明るく透明感のある印象。「デュオトーン」は画像の配色を印象的な2色のグラデーションに置き換える。「SIGMA fp」にも後日ファームウェアアップデートで対応予定となっている。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■カメラ起動中のUSB給電に対応

カメラ起動中のUSB給電に対応しており、モバイルバッテリーなどを用いて給電しながら途切れなく撮影することができる。パソコンとUSB接続することで、映像と音声の入力と同時にパソコンからの電源供給も行えるため、ウェブカメラとして使う場合などには、バッテリー切れの心配がなく、長時間の使用が可能だ。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■シネマカメラとしての新機能

各社シネマカメラの撮影範囲をシミュレーションできる「ディレクターズビューファインダー機能」を搭載。また、フレームガイド機能・カスタムフレームラインに対応した。すべての画面表示を1枚の画像に記録できる「スクリーンショット機能」を搭載しており、電子式ビューファインダーと光学式ビューファインダーから選択可能となっている。「SIGMA fp」は、後日ファームウェアアップデートで対応予定だ。

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

■ロゴ入りパーカーも同時発売

「SIGMA STAGE Online」でシグマの山木和人社長が着用していた「SIGMA fp L」のパーカーも、シグマ公式オンラインショップにて2021年4月16日発売。価格は6,930円 (税込)。

SIGMA fp L

SIGMA fp L
「SIGMA STAGE Online」より。

SIGMA fp L 主な仕様

有効画素数 約6100万画素
撮像素子 35mmフルサイズ (36.0mm×24.0mm) 裏面照射型CMOSセンサー
マウント Lマウント
ISO感度 静止画 ISO 100 / 400、動画 ISO 100 / 250 / 1250
シャッター速度 30秒~1/8,000秒、バルブ (最長5分)
画像モニター 3.15型 約210万ドット TFTカラー液晶モニター (静電容量方式タッチパネル)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-II対応)、ポータブルSSD (USB3.0接続 バスパワー対応)
大きさ (幅×高さ×奥行き) 112.6×69.9×45.3mm
質量 375g (本体のみ) / 427g (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 Li-ion バッテリーパック BP-51、ストラップ、ストラップホルダー SH-11、USB ACアダプタ UAC-21、USBケーブル (C-C) SUC-41、ホットシューユニット HU-11、ボディキャップ