OMデジタルソリューションズは、マイクロフォーサーズマウントの高倍率ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO」を2021年6月25日に発売する。
35mm判換算16〜50mm相当の3.1倍ズームで、超広角域から標準域までカバー。ズーム全域で開放F値が変化しない。レンズフード「LH-76E」が同梱される。希望小売価格は176,000円 (税込)。
■光学性能
10群16枚のレンズ構成には、DSAレンズ1枚、EDAレンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ1枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ2枚、HDレンズ1枚の特殊レンズを使用する。これにより色収差をはじめとする諸収差が徹底的に抑制されており、「M.ZUIKO PRO」シリーズならではの高解像でキレのある描写を実現する。
また、大型のDSAレンズの採用により、サジタルコマ収差を大幅に低減。絞り開放でも点像再現性に優れ、夜景や星景撮影で威力を発揮する。さらに「ZEROコーティング」とレンズ形状の最適化により、逆光撮影時のゴーストやフレアの発生を大幅に抑制。シャープで高精細な描写を実現した。
■ハーフマクロに迫る最大撮影倍率0.42倍
最短撮影距離は0.23ｍで、ズーム全域で一定となっている。また、テレ端の最大撮影倍率はハーフマクロに迫る0.42倍 (35mm判換算) を実現。手前から奥までピントが合った被写界深度の深い写真をカメラ内で合成する「深度合成モード」にも対応する。
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広角端16mm相当で撮影 |
望遠端50mm相当で撮影 |
■「M.ZUIKO PRO」シリーズ初の沈胴機構を採用
小型化を実現するために「M.ZUIKO PRO」シリーズで初めて沈胴機構を採用した。超広角からの高倍率ズームレンズでありながら、全長88.5mm・質量 411ｇと、携帯性に優れた軽量コンパクトなボディとなっている。
■フィルター装着が可能
超広角ズームながら、レンズ先端にフィルターを装着することが可能だ。フィルター径は72mmで、PLフィルターやNDフィルターなどを装着することで、多彩な表現ができる。
■操作性
AFからMFへ瞬時に切り替えができる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」を搭載する。また親指によるワンアクションで、構えたままで設定の変更が可能な「L-Fn (レンズファンクション) ボタン」も鏡筒側面に配置している。
■防塵・防滴・耐低温性能
IPX1相当の防滴性能、防塵性能、−10℃の耐低温性能を備えている。「OLYMPUS OM-D E-M1 / E-M5」シリーズの防滴ボディと組み合わせることで、雨や雪の中など過酷な環境でも安心して撮影することができる。最前面のレンズにはフッ素コーティングが施されており、汚れがついても除去しやすくなっている。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO 主な仕様
マウント マイクロフォーサーズマウント
焦点距離 8〜25mm (35mm判換算 16〜50mm相当)
レンズ構成 10群16枚 (DSAレンズ1枚、EDAレンズ2枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ1枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ2枚、HDレンズ1枚)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
画角 107°〜47°
最大口径比 F4.0
最小口径比 F22
最短撮影距離 0.23ｍ (ズーム全域)
最大撮影倍率 0.07倍 (W) / 0.21倍 (T)
フィルター径 φ72mm
大きさ (最大径×長さ) φ77×88.5mm
質量 411ｇ (レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)
付属品 レンズキャップ LC-72C、レンズリアキャップ LR-2、レンズフード LH-76E、ラッピングクロス CS-53