富士フイルムが、ミラーレスカメラ「X-S10」のファームウェアVer.2.00を2021年6月30日に公開した。テザー撮影への対応など、機能追加や操作性向上に関するユーザーからの要望を反映させている。
変更内容は以下のとおり。
FUJIFILM X-S10 ファームウェア Ver.2.00
① 新たにテザー撮影に対応
パソコンに「Capture One※」「Tether Shooting Plug-in for Adobe Photoshop Lightroom」「FUJIFILM X Acquire」のいずれかをインストールし、「X-S10」を接続することでテザー撮影機能が利用可能になる。USBケーブル接続だけでなくWi-Fi接続にも対応。
※「Capture One」は、本ファームウェア公開時点ではテザー撮影機能に対応していない。今後のバージョンアップで対応予定。
② USB通信による動画撮影の制御がジンバルから可能に
「X-S10」と、本機能に対応したジンバルを組み合わせることで、動画撮影の開始・終了、動画撮影の露出条件 (シャッタースピード、絞り、ISO感度、露出補正) 設定、マニュアルフォーカスのピント調整が制御可能になる。
③ 機能別ロックが可能に
セットアップメニューの操作ボタン・ダイヤル設定にロックを追加。ボタン・ダイヤルを個別にロックする「機能別ロック」機能により、ダイヤルやボタンの誤操作を防止できる。
④ TTLスローシンクロフラッシュ撮影時のシャッター速度改善
露出モードをシャッター速度オートにして (PもしくはA) TTLスローシンクロ撮影を行っても、シャッター速度が1/8秒よりも長くならない問題を修正。Pモード時最長4秒、Aモード時最長30秒で撮影可能になる。
⑤ セットアップメニューの接続設定 > 情報表示にIPアドレス表示を追加。
⑥「FUJIFILM X Webcam」を使用時に選択するメニューを「X WEBCAM」から「USB テザー撮影 自動」に変更。また「X Webcam」使用の際、パソコン上に表示される「X Webcam」の設定画面が使用できる。
⑦ フォーカスモード : MF、測光モード : スポットのときにフォーカスエリアを中央以外に移動させてもスポット測光がエリアに連動せず、常に中央固定になっている問題を修正。
⑧ ファイル名編集機能で特定のファイル名を付けたときに画像がカメラで再生できない問題を修正。
⑨ その他軽微な不具合を修正。
ファームウェアのダウンロードはこちらから。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/support/download/firmware/cameras/x-s10/