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写真家・若木信吾、13年ぶりに『Youngtree Press』復刊 コロナ渦をポートレートと共に15人が綴る

写真家、映画監督として活躍する若木信吾が、自身が編集・発行人を勤める『Youngtree Press』を13年ぶりに復刊させた。

Youngtree Press

『Youngtree Press』は若木が書店経営や、第一作目の映画へ取りかかる以前に制作していた出版物だ。

若木はアメリカの大学で学び、東京で写真家として撮影の仕事を始めた頃、「(日本にはなかった)アメリカで読んでいたような雑誌を作りたかった」という思いから『Youngtree Press』を制作。

本人のnoteによれば「各々の人生談を本人たちからストーリーテリングしてもらい、撮った写真も添えて記事にし、コレクションしていくというプロジェクト」としてスタートしたという。2004年から2008年にかけて出版し、人気を博した。

今回、13年ぶりの復刊となったが、「市井の人々の写真と文章で綴られたドキュメンタリースタイル・マガジン」という趣旨は変わっていない。『Youngtree Diary 2020』と題され、発行人の若木自身も含めた15人の執筆者による、2020年下半期の日記をコレクションした。

Youngtree Diary 2020

執筆陣には、エッセイストの松浦弥太郎、写真家の大森克己、文筆家の佐々木ののかを始め、オカタオカ、横山寛多、新元良一、Mike Ming、黄弘川、清水チナツ、松葉正和、村岡俊也、大久保洋一、大木俊明、佐藤澄子、そして若木信吾が名を連ねている。

Youngtree Diary 2020

復刊に際して、若木は下記のようにコメントを寄せた。

2020年の春に発令された初の緊急事態宣言後、若木は、普段親しくしている方々に呼びかけ、コロナ禍の影響を受けながらも個々の生活が淡々と行われているという記録を印刷物として残したいという思いを、彼らに伝えました。その呼びかけに賛同した14人がそれぞれの日常を過ごす中で考えたこと、行動したこと、自身の歴史を振り返ったことなどを日記に記しました。執筆者は東京在住者だけでなく、ニューヨーク、バンクーバー、メキシコ、台湾などさまざまな場所の在住者もご参加いただけました。

(中略)新しいドキュメントのかたちとして、2020年の記録をまとめるのにとても適していると実感しました。

──プレスリリースのステートメントより抜粋

また、2021年の秋頃には『Youngtree Diary 2021』を出版する予定であることも明かされている。

『Youngtree Diary 2020』は専用サイト(https://youngtreestore.stores.jp/)からの受注生産を受付中。受注は7月18日(日)まで受付、価格は4400円(税込)、送料は一律600円。8月上旬の発送を予定。

東京都渋谷区神宮前の書店「BOOKMARC」でも注文や受け取りが可能だという。注文などの詳細は専用サイトにて。

 

若木信吾について

1971年浜松市生まれ。ロチェスター工科大学写真学科卒。写真家としての活動の傍ら、映画製作、絵本出版、書店経営など、活動の幅を広げている。故郷の浜松市にオープンした本屋「BOOKS AND PRINTS」では、国内外の写真家の写真集をはじめ、写真に関わる本を取り扱う。

2007年に第一回監督映画『星影のワルツ』が、2009年に第二回監督映画『トーテムSong for home』が公開。2015年には『白河夜船』(原作:吉本ばなな)に撮影と監督で抜擢され、映画監督としても国内外から高い評価を得た。

 

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『Youngtree Diary 2020』
判型: 318mm×236mm
オールカラー 104ページ
ソフトカバー製本
4400円(税込)
https://youngtreestore.stores.jp/