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旅人は何に魅了されたのか? 生活者の視点で秘境を記録した『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

写真家の山本高樹さんが、書籍『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』を上梓した。

山本高樹『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

 

山本さんがインド北部にあるラダックに通い10年が経過した。その視点は旅人から、生活者のものへと深化している。前世を記憶する少女に会い、信託を告げるシャーマンの儀式や夜通し続く結婚式にも参加した。往来が難しい土地だから残る文化、風習があり、そんな一つ一つを文章と写真で綴る。ただこの秘境にも都市とつながる車道が建設中で、山本さんはその変化をずっと見続けていく。

 

山本高樹『インドの奥のヒマラヤへ ラダックを旅した十年間』

B6判変型・344ページ
1,430円(税込)
2021年6月15日発売
産業編集センター

 

〈文〉市井康延