富士フイルムは、ラージフォーマットセンサーを搭載したミラーレスカメラ「GFX50S II」を2021年9月29日に発売する。価格はオープンで、予想価格はボディ単体が495,000円、「フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR」をセットにしたレンズキットが548,900円 (いずれも税込)。
コンパクトな1億2百万画素ラージフォーマットミラーレスとして登場した「GFX100S」(2021年2月25発売) と同じデザインのボディに、約5140万画素のセンサーを搭載。強力な手ブレ補正機構など、センサー以外の機能や操作性は「GFX100S」を踏襲している。
■約5140万画素ラージフォーマットセンサー搭載
「GFX50S II」は、約5140万画素のラージフォーマットセンサーを搭載する。ラージフォーマットセンサーのサイズは、フルサイズの約1.7倍となる42.8×32.0mm。1画素あたりの受光面積が大きいことから、広ダイナミックレンジと高いS/N比の実現が可能。豊かな階調表現、ノイズの少ないクリアな描写が得られる。また、イメージセンサー上のマイクロレンズをカスタマイズし、各ピクセルの光の分解能を高める独自設計を採用。人の目が感じるベストな画質を演出する。
■ボディ
小型設計されたボディ内手ブレ補正機構やシャッターユニットを採用。「GFX 50S」「GFX 50R」から改善された機能・新たに搭載した機能は100項目を超える。手になじみやすい形状のグリップで、高いホールド性を実現。また、高強度のマグネシウム合金を採用し、負荷のかかりやすいマウント周辺部に十分な厚みを持たせることで、剛性の高いボディを実現した。さらに60か所にシーリングを施し、防塵・防滴・−10℃の耐低温性能も備えている。
■操作性
背面液晶モニターは3.2型・視野率100％で、3方向チルト機構を採用する。
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静止画/動画切替スイッチを天面に搭載し、静止画モードと動画モードを瞬時に切り替えることができる。天面には、1.80型のサブ液晶モニターも搭載。シャッタースピード・絞り・感度・露出などの撮影情報に加え、静止画撮影時には残撮影枚数、動画撮影時には撮影時間を確認できる。
■最大6.5段の手ブレ補正機構
高性能なジャイロセンサー・加速度センサーを採用した5軸手ブレ補正機構により、最大6.5段の強力な手ブレ効果を発揮する。約5140万画素の高画素カメラながら手持ち撮影が可能で、幅広いシーンで撮影を楽しむことができる。
■AF性能
高速画像処理エンジン「X-Processor 4」と最新のアルゴリズムにより、高性能AFを実現。さらにリフレッシュレートが従来モデルの「GFX 50S」よりも倍速化したことで、「顔・瞳検出AF」の精度が向上した。
■全19種類の「フィルムシミュレーション」
フィルムを選ぶ感覚で多彩な表現を楽しめる「フィルムシミュレーション」19種類を搭載。「GFX100S」の開発に合わせて登場した「ノスタルジックネガ」も搭載されている。
■約2億画素の「ピクセルシフトマルチショット」機能
ボディ内手ブレ補正機構を利用し、ワンシャッターでイメージセンサーを超高精度にシフトさせて撮影した16枚の画像から1枚の高精細画像を生成する「ピクセルシフトマルチショット」機能を搭載。4倍の解像力と忠実な色再現による撮影が可能で、「GFX50S II」では約2億画素の超高精細な画像を記録できる。
レンズキット
ズームレンズ「フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR」が付属する。
FUJIFILM GFX50S II 主な仕様
有効画素数 約5140万画素
撮像素子 43.8×32.9mm ベイヤーCMOSセンサー
マウント 富士フイルムGマウント
ISO感度 ISO 100～12800 (拡張 ISO 50 / 25600 / 51200 / 102400)
シャッター速度 4秒～1/4000秒 (メカシャッター Pモード時)
ファインダー 0.5型 約369万ドット 有機ELファインダー (倍率 0.77倍)
画像モニター 3.2型 約236万ドット 3方向チルト式タッチパネル付きTFTカラー液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-I / UHS-II / ビデオスピードクラスV90対応)
大きさ (幅×高さ×奥行き) 150.0×104.2×87.2mm (最薄部 44.0mm)
質量 約819ｇ (本体のみ) / 約900ｇ (バッテリー、メモリーカードを含む)
付属品 充電式バッテリー NP-W235 (リチウムイオンタイプ)、ACパワーアダプター AC-5VJ、プラグアダプター、専用USBケーブル、ショルダーストラップ、ボディーキャップ、ホットシューカバー、ケーブルプロテクター