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超望遠ズームやチルトシフトレンズが登場予定! 富士フイルムが交換レンズの最新ロードマップを発表

富士フイルムは、APS-CミラーレスカメラXシリーズ用交換レンズ「XFレンズ」と、ラージフォーマットミラーレスカメラGFXシリーズ用交換レンズ「GFレンズ」の最新ロードマップを2021年9月2日に公開。2023年までに発売するレンズ5本の開発が発表された。

2本を新たに追加し「XFレンズ」のラインナップを40本に拡充

Xマウントの「XFレンズ」は、超望遠ズームレンズと高倍率ズームレンズの2本を新たに追加。40本のレンズをラインナップし、多様な撮影ニーズに応えていく。最近の開発状況からすると、リニアモーターを搭載したレンズとなる可能性が高そうだ。

■超望遠ズームレンズ

焦点距離150-600mmの超望遠ズームレンズを2022年内に発売予定。Xシリーズ史上で最長となるレンズで、35mm判換算で229〜914mm相当をカバー。スポーツや野生動物などの撮影に適する。Xマウントシステムの利点を生かしたコンパクト設計により、手持ち撮影ができるなど高い機動力を発揮するレンズとなる予定。シルエットでは三脚座が搭載されている。

■高倍率ズームレンズ

焦点距離18-120mmの高倍率ズームレンズを2022年内に発売予定。35mm判換算では27〜183mm相当。XFレンズで初めて、ワンオペレーションでの本格的な動画撮影をサポートする機能を搭載することが予定されており、静止画撮影から動画撮影まで幅広いニーズに対応する。

富士フイルム Xマウントレンズ ロードマップ

GFレンズではチルトシフトレンズを含む3本を開発中

Gマウントの「GFレンズ」では、最広角の撮影領域をカバーするズームレンズ、豊かなボケ味が特徴の大口径標準単焦点レンズ、建築・広告写真などの撮影に最適なチルトシフトレンズの3本を開発中。ラインナップを17本に拡充する。

■超広角ズームレンズ

GFレンズで最広角となる焦点距離20-35mmの広角ズームレンズを2022年内に発売する。35mm判換算で16〜28mm相当のズームレンズだ。超広角の画角を生かした、広大な背景を取り入れたダイナミックな写真表現ができる。画像中心部から周辺部まで高い解像力を発揮するレンズとなるようだ。

■大口径標準単焦点レンズ

焦点距離55mmの大口径標準単焦点レンズ「GF55mmF1.7」を2023年までに発売する。35mm判換算で44mm相当をカバー。「GF80mmF1.7 R WR」(2021年2月25日発売) と同様に、明るい開放F値1.7を実現し、ラージフォーマットセンサーならではの浅い被写界深度と組み合わせて、豊かなボケ味を生かした描写を可能にするレンズとなる。

■チルトシフトレンズ

ピントの合う範囲を調整できるチルト機構、高い建築物などの撮影時に生じる歪みを補正するシフト機構を備えた「チルトシフトレンズ」を2023年までに発売する。広告写真にも最適なプロのニーズに応えるものとなるが、焦点距離は明らかになっていない。

富士フイルム Gマウントレンズ ロードマップ