タムロンは、フルサイズミラーレスカメラ対応の大口径標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を2021年10月28日に発売する。マウントはソニーEマウント用で、希望小売価格は123,200円 (税込)。
2021年8月5日に開発発表された第2世代の大口径標準ズームレンズ「G2」で、公式ブログ「TAMRON MAG」では従来モデル「28-75mm F/2.8 Di III RXD」からの進化点が詳しく解説されている。
なお、今後の新型コロナウイルス感染症の影響により、発売時期見直しの可能性があるとしている。また、すでに予想を上回る予約があり、一部に供給遅れが発生する可能性も予告されている。
■光学性能
レンズ構成は、特殊硝材のLD (Low Dispersion=異常低分散) レンズと非球面レンズ各2枚を採用した15群17枚構成。光学系をゼロから見直した最新設計となっており、画質は従来モデルから大幅に改善されている。最短撮影距離は広角端28mmで0.18mを実現。最大撮影倍率は1:2.7で、ワーキングディスタンスは約4.4cmとなっている。
■高速・高精度AF
AF駆動にはリニアモーターフォーカス機構VXDを採用する。AF速度は、ステッピングモーターユニットRXD (Rapid eXtra-silent stepping Drive) を搭載した従来モデルと比較すると約2倍に向上した。動体への追従性に優れ、快適なピント合わせが可能となっている。また、静寂性にも優れているため動画撮影にも適している。ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」などのカメラ機能にも対応する。
■操作性
ズームラバー、フォーカスラバーの形状変更によりグリップ感がアップ。ズームリングは剛性感やトルク感を向上させている。内部機構には金属パーツを追加することで、より滑らかな操作性を実現した。フィルター径はミラーレス用レンズシリーズの多くと共通のφ67mmを採用する。
■デザイン
外装には艶のあるブラック塗装が施されており、傷が付きにくく耐擦傷性も向上。指紋などの汚れが目立ちにくくなっている。ズームラバー、フォーカスラバーの形状変更などと合わせて、これからのタムロンレンズを象徴する新デザインを採用した第2世代「G2」となっている。
■「TAMRON Lens Utility」に対応
新開発の専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」を使用して、フォーカスセットボタン、フォーカスリングのカスタマイズが可能で、ソフトを介してファームウェアのアップデートもできる。撮影スタイルに応じて機能をカスタマイズすることで、より充実した撮影が実現可能だ。なお、レンズに搭載したコネクターポートとパソコンを接続するために、別売のUSBケーブル「TAMRON Connection Cable」が必要となる。
TAMRON 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 主な仕様
モデル名 Model A063
マウント ソニーEマウント
焦点距離 28〜75mm
開放絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 15群17枚
画角 (対角) 75°23’〜32°11’
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.18m (WIDE) / 0.38m (TELE)
最大撮影倍率 1:2.7 (WIDE) / 1:4.1 (TELE)
フィルター径 φ67mm
最大径×長さ φ75.8×117.6mm
質量 540g
付属品 花型フード、レンズキャップ