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ソニーがフルサイズミラーレス「α7 IV」を海外発表! 気になる性能は?

2021年10月21日、ソニーの海外サイトでフルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」が発表された。

α7 IV

 

α7シリーズは高解像度の「α7R」、高感度の「α7S」、コンパクトな「α7C」とあるが、「α7」はベーシックモデルで「α7 IV」はその4代目になる。ベーシックの基準をさらに引き上げ、静止画と動画の撮影をバランスよく両立するハイブリッドモデルと位置付けられ、動画撮影時のAFや通信機能の強化が図られている。なお、ソニーでは国内でも発売を検討しており、準備が整い次第、詳細を案内するとしている。

■北米での発売時期と価格

北米では2021年12月に発売される予定で、価格はボディが約2,500USドル (約285,000円)、「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」を同梱したレンズキットが約2,700USドル (約307,000円)。また、クリップオンタイプのストロボ「HVL-F60RM2」と「HVL-F46RM」、液晶保護ガラス「PCK-LG2」も同時発売される予定だ。

α7 IV
レンズキット
α7 IV
左が「HVL-F60RM2」、右が「HVL-F46RM」装着例

■3300万画素CMOSセンサー搭載

「α7 IV」は、3300万画素の裏面照射型CMOSセンサーと最新の画像処理処理エンジンBIONZ XRを搭載し、4K/60pの動画記録を実現する。BIONZ XRは、フラッグシップモデル「α1」でも採用されているもので、最大10コマ/秒の高速連写連続を可能にした。ISO 50〜204800の広いISO感度領域を実現。ダイナミックレンジは15ストップとなっており、クリエイティブルック設定により画像の仕上がりを選択できる。また、大容量バッファを備えており、長時間の連続撮影も可能となっている。

■リアルタイム瞳AFが静止画・動画で動物と鳥に対応

撮像エリアの約94%をカバーする像面位相差AFシステムを搭載し、リアルタイムトラッキングと759点のAFポイントで被写体を追尾し続ける。リアルタイム瞳AFは、静止画と動画の両方で鳥と動物の目を追跡できるようになった。人物の顔と目の検出精度は、現行モデルの「α7 III」に比べて約30%向上。5軸の光学式ボディ内手ブレ補正機構は、5.5段の補正効果を発揮する。

■操作性

静止画と動画のハイブリッドモデルと位置付けられる「α7 IV」は、モードダイヤルに上下2段のダイヤルを採用して静止画と動画のすばやい切り替えを可能にする。また、自由にカスタマイズ可能なリアダイヤルを採用することで、ISO感度やクリエイティブルック、その他の設定などの機能にすばやくアクセスすることができる。グリップの形状は、快適性を高めるために改善されている。

α7 IV

 

背面液晶モニターは3.0型・約103万ドットの横開きタイプのバリアングル液晶を採用した。メニュー画面は、直感的な操作ができるタッチ対応メニューシステムに一新。EVFは「α7 III」の1.6倍の解像度となる約368万ドットで、偽色も最小限に抑えられている。

α7 IV

 

ボディはマグネシウム合金製で、重量を抑えながら堅牢性を実現。ソニー独自の再生プラスチック「SORPLAS」を使用する。デュアルカードスロットを採用し、 CFexpress Type-A互換スロットを備える。

■動画撮影機能

「S-Cinetone」画像プロファイルなど、Cinema Lineのカメラにも採用されているテクノロジーを継承。スーパー35mmモードでの4K/60p録画、フルHDモードで7Kオーバーサンプリングによる最大4K/30p録画などが可能となっている。また、ソニーEマウントレンズ装着時には、AF使用時のフォーカス遷移をサポートするAFアシストや被写界深度を視覚化するフォーカスマップなど、独自のAF機能を実現。フォーカスブリージングを抑制し、ピント位置が変わっても画角を維持して撮影することができる。また、熱放散構造により、4K/60p 10ビット4:2:2で1時間以上連続して録画することができる。

■その他の機能

専用のソフトウェアを介さずに最大4K/15pまたはフルHD/60pのライブストリーミングが可能となっている。Wi-Fiは従来の2.4GHzに加えて5GHzが利用可能で、USB 3.2との互換性も備える。電源は、大容量のZシリーズバッテリーを採用する。

α7 IV

 

また「ショットマーク」と呼ばれる新機能では、動画クリップ、カメラ内、開発中のアプリケーション「Catalyst Browse」でマークされた動画のシーンに簡単にアクセスすることができるようになっている。