ニコンは、超望遠単焦点レンズ「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」の開発を2021年10月28日に発表した。発売時期や価格については未定となっている。
1.4倍のテレコンバーターを内蔵するZマウントレンズ初の超望遠単焦点レンズで、ハイレベルな光学性能を有するS-Lineシリーズ。「TC」はテレコンバーター、「VR」はレンズシフト方式のVR機構を内蔵するレンズであることを示している。
美しいボケ味と高い解像力を発揮するレンズとなる予定で、操作性と動画撮影にも配慮した設計になっているとのことだ。レンズコーティングは、ニッコールレンズ史上最高の反射防止性能を持つ新コーティングが採用される予定になっている。
2023年までに8本のレンズが登場予定
ニコンZマウントレンズのラインナップも2021年10月28日に更新された。2020年10月14日公開の「NIKKOR Z レンズラインナップ Ver.3.0」からバージョンアップされ、発売予定を含む現行レンズに加えて、2023年までに新たに8本のレンズが登場する予定になっている。
■85mmから800mmの単焦点レンズ4本が登場予定
S-Lineの単焦点レンズでは85mm、400mm、600mm、800mmの4本が登場する予定だ。85mmには「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」があることやラインナップのポジショニングから、さらに開放F値の明るい大口径レンズになる可能性が高そうだ。
■パンケーキレンズは2本を予定
薄型単焦点レンズ (パンケーキレンズ)では、26mmとDXフォーマットの24mmが予定されている。「NIKKOR Z 28mm f/2.8 (Special Edition)」「NIKKOR Z 40mm f/2」と同様に、軽量コンパクトで軽快なフットワークを実現するレンズとなりそうだ。
■ズームレンズは12-28mmと200-600mmが登場予定
ズームレンズでは、DXフォーマットの標準ズーム12-28mmと超望遠ズーム200-600mmが挙げられている。現行のズームレンズでは広角側は14mmから、望遠側は400mmまでとなっているので、カバーする焦点距離が広がるのは興味深い。ポジションからすると、どちらのレンズもS-Lineではない通常タイプのレンズとなるようだ。
革新的な機能を数多く搭載して、年内に登場予定のフルサイズミラーレスカメラ「Z 9」。それに合わせてレンズ群の充実も図られている。Zマウントシステムは、ますます魅力的なものとなっていきそうだ。