キヤノンは、自動撮影カメラ「PowerShot PICK」を2021年11月末に一般発売する。クラウドファンディングサイトのMakuakeで先行販売され、支援額1億円突破の最速記録を達成した新コンセプトカメラの第3弾だ。
<2021.11.19> 発売日が2021年11月27日に決定。
カラーはホワイトとブラックの2色で、価格はオープン。直販価格は45,980円 (税込)。なお、11月末時点では、直販サイトのキヤノンオンラインショップと、キヤノンフォトハウス銀座/大阪のみでの販売となる。
2021年11月9日に開催された発表会には、「PowerShot PICK」 のCMにも登場している“実はパパ”芸人のチョコレートプラネットも参加して会場を賑わせた。
■人の顔を見つけて自動で撮影
有効約1170万画素の1/2.3型CMOSセンサーと35mm判換算19〜57mm相当の光学3倍ズームレンズを搭載し、周囲の人物の顔を自動で認識して自動撮影する。撮影中に被写体が移動した場合も自動追尾し、顔の位置や大きさを自動調整。被写体の表情などを考慮して自動撮影してくれるカメラだ。
鏡筒にはメカ制御と動画電子ISの組み合わせによる手ブレ補正を搭載しており、手持ち撮影時もブレを抑える。また、最大12人までの人物の顔を自動で登録し、優先設定にすることで、特定人物の写真や動画を優先的に撮影することが可能だ。被写体の状況により、カメラが自動で静止画・動画を判断して撮影することもできる。
■静止画と動画の撮影が可能
カメラを搭載するヘッド部の可動域は、左右に最大約±170°、上下は水平を基準に最大約−20°(下) ~約90°(上) で、ズームとの組み合わせでスムーズな被写体追尾や画角調整を実現する。ズームは光学3枚ズームに加え、デジタルズーム4倍を搭載する。
記録方式は、静止画がJPEGでアスペクト比4:3 (1200万画素) と16:9 (約900万画素) を選択可能。動画はMP4で、アスペクト比16:9のフルHD動画記録ができる。
ホワイトバランスとISO感度はオート、オートフォーカスはコントラストAFを採用する。記録メディアはmicroSDカード。USB Type-Cコネクターを備え、内蔵のリチウム電池に充電・給電ができる。なお、USB Type-Cであればいいわけではなく、18W (9V /2A) 以上が推奨されており、USB Type-Aの充電器による充電・給電はできないので、注意が必要だ。
■声で操作が可能
音声コマンドによるハンズフリー操作に対応する。11言語に対応しており、音声コマンドは「写真撮って」「動画撮って」「ほかも見て」「休んで」の4種類。「ハロー、ピック!」と呼びかけると応答して音声コマンドに対応してくれる。
アプリケーション「Connect app for Mini PTZ Cam」
専用のアプリケーション「Connect app for Mini PTZ Cam」を使って、スマートフォンとBluetoothまたはWi-Fi接続することで、撮影された画像の閲覧や撮影のカスタマイズ、カメラのリモート操作などを行うことができる。
アクセサリー
「PowerShot PICK」専用のシリコンジャケット「CSJ-P01」がグレー、ブルー、ピンクの3色で登場。こちらも2021年11月末発売。価格はオープンで、直販価格は1,485円 (税込)。
多彩なセットも登場
オンラインショップでは、アクセサリーをパッケージしたセットも販売。スタンドにも自撮り棒にもなる「ベルボン マルチトライポッド」があれば、置いたり持ったりして、さまざまなシーンで撮影できる。
先行展示
キヤノンフォトハウス銀座 / 大阪と蔦屋家電+、b8ta Tokyo – Yurakuchoで展示中。タッチ&トライもできる。
Canon PowerShot PICK 主な仕様
カラー ホワイト、ブラック
カメラ部有効画素数 約1170万画素
撮像素子 1/2.3型 CMOSセンサー
レンズ [焦点距離] 3.4〜10.2mm (35mm判換算 19〜57mm相当) [開放F値] F2.8 (W)〜F5.0 (T) [ズーム倍率] 光学 3倍、電子 最大4倍 [最短撮影距離] 20cm
記録媒体 microSD / microSDHC / microSDXCメモリーカード (UHS-I対応)
大きさ 約φ56.4×H81.9mm
質量 約170g (メモリーカードを含む)