ニコンが、フルサイズ (ニコンFXフォーマット) に対応するZマウントの広角単焦点レンズ「NIKKOR Z 28mm f/2.8」を2021年12月10日に発売する。希望小売価格は35,530円 (税込)。
2021年6月に開発発表されたレンズの発売が決定した。全長は約43mm、質量は約155gと、単焦点のNIKKOR Zレンズでは最小・最軽量。価格も手ごろなので、日常的に持ち歩いて気軽にスナップ撮影が楽しめる。
■明るさとボケ味を生かした撮影が楽しめる
APS-C (ニコンDXフォーマット) のミラーレスカメラに装着時は、35mm判換算42mm相当をカバー。小型軽量なので、「Z fc」や「Z 50」などのAPS-Cミラーレスと組み合わせてもバランスがいい。開放F値2.8の明るさと柔らかく大きなボケ味を生かして、スナップやポートレート、テーブルフォトなど、さまざまなシーンで活用できる。最短撮影距離は0.19mで、被写体にぐっと近づいての撮影も可能だ。
■光学性能
非球面レンズ2枚を採用した8群9枚のレンズ構成。ディストーション (歪曲収差) や球面収差をはじめとする諸収差を効果的に補正する。
■AF性能
STM (ステッピングモーター) とマルチフォーカス方式※を採用し、高速・高精度で静かなAFが可能。フォーカスブリージング (ピントの移動による画角変化) も抑えられているため、動画撮影にも適する。
※マルチフォーカス方式
複数のAF用駆動ユニットの連携で、複数のフォーカスレンズ群の位置を高精度に制御するAF駆動方式。一般的に収差が発生しやすいとされる至近距離の被写体に対しても自然な描写が得られる。
■その他の性能
クリックレス仕様のコントロールリングには、絞り値や露出補正などの機能を割り当て可能。防塵・防滴に配慮した設計を採用している。
■先行展示
ニコンプラザ東京、ニコンプラザ大阪にて先行展示を実施中。実際に触ることもできる。
NIKKOR Z 28mm f/2.8 主な仕様
マウント ニコンZマウント
焦点距離 28mm
開放絞り F2.8
最小絞り F16
レンズ構成 8群9枚(非球面レンズ2枚)
画角 75° (撮像範囲FX)、53° (撮像範囲DX)
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 撮像面から0.19m
最大撮影倍率 0.2倍
フィルター径 φ52mm
最大径×長さ 約φ70×43mm
質量 約155g
付属品 レンズキャップ52mm LC-52B (スプリング式)、裏ぶた LF-N1