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開放F1の明るさとコンパクト化を両立させた大口径標準レンズ「フォクトレンダー NOKTON 50mm F1 Aspherical VM」

コシナは、フォクトレンダーの大口径標準MFレンズ「NOKTON 50mm F1 Aspherical VM」を2022年1月に発売する。フルサイズ対応のレンジファインダーカメラ用MFレンズで、マウントはVMマウント。希望小売価格は247,500円 (税別)。

<2022.1.13> 発売日が2022年1月26日に決定。

NOKTON 50mm F1 Aspherical VM

 

NOKTON (ノクトン) は、フォクトレンダーのレンズの中でも開放値F1.5以下の大口径レンズに与えられる称号。「NOKTON 50mm F1 Aspherical VM」は、フォクトレンダーのフルサイズ用交換レンズとして、もっとも明るいF1を実現した超大口径の標準レンズだ。初代ノクトンが登場した1950年代は、光量の少ない条件で撮影を可能とするレンズとして位置付けられていたが、高画素デジタルカメラが普及した現代では、大きなボケを写真表現として活用できるのがメリットとなっている。

■光学性能

レンズ構成は7群9枚で、絞り開放でもメリハリの効いた合焦面の描写を実現。レンズ第1面には自社生産のGA (研削非球面) レンズを採用する。また、撮影距離に応じて特定のレンズ群を最適な位置に移動させるフローティング機構により、最短撮影距離から遠方まで、安定した高画質を得ることができる。12枚羽根の虹彩絞りを採用し、美しいボケ味を実現。フィルターサイズはφ62mm。

GAレンズとは?
生産管理が難しく、製造に時間がかかるGAレンズだが、モールド製法の非球面レンズよりも高融点・高屈折ガラスを使用できるというメリットがある。GAレンズによって高性能を確保しながらレンズ構成をシンプルにすることが可能になり、全長を抑えたスタイリングを実現する。「NOKTON 50mm F1 Aspherical VM」では、レンズの性能とスタイリングを両立させるべく採用した。GAレンズの採用は、マイクロフォーサーズ用の標準レンズ「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」(2020年発売) に続いて、市販用レンズで2例目となる。

■高性能とコンパクト化を両立

デジタルカメラ、フィルムカメラの双方で撮影することを考慮した設計となっており、ピント合わせはマニュアルフォーカス専用で、絞り開放時のシビアなピント合わせにも耐える高精度の金属製ヘリコイドを採用。グリスアップされたシルキーな操作感覚を実現した。

距離計連動カムを装備し、距離計連動の最短撮影距離は0.9m (カメラにより異なる)。全長を55.0mmに抑えることで、レンジファインダーカメラへ装着した際に光学ファインダーのケラレを防ぐ。ボディとレンズとのバランスも良い。

NOKTON 50mm F1 Aspherical VM
リバース可能なレンズフードが付属する。

Voigtlander NOKTON 50mm F1 Aspherical VM 主な仕様

マウント VMマウント
焦点距離 50mm
開放絞り F1
最小絞り F16
口径比 1:1
レンズ構成 7群9枚
画角 47.8°
絞り羽根枚数 12枚
最短撮影距離 0.9m
距離計連動範囲 ∞~0.9m (カメラにより異なる)
フィルター径 φ62mm
最大径×全長 φ73.6×55.0mm
質量 484g
付属品 リバース可能フード