一般財団法人日本カメラ財団が主催する「歴史的カメラ審査委員会」が、2021年の「歴史的カメラ」5機種を選定した。
「歴史的カメラ」は、日本のカメラ発展の歴史を永く世にとどめるために「技術史的に意義のある日本最初の試みがなされているもの」「市場において特に人気を博するなど、歴史的にみて意義のある」とみなしうる国産カメラを選定するもの。中立的な立場にある専門家や学識経験者から構成される歴史的カメラ審査委員会により、1年間に発売された新製品すべてを対象に審査が行われる。
2021年の「歴史的カメラ」5機種と選定概要は以下のとおり (発売日順)。
ソニー α1
2021年3月19日発売。5010万画素でAF/AE追従しながら毎秒30コマの高速連写が可能。また、フラッシュ撮影時にメカシャッターで1/400秒、電子シャッターで1/200秒まで同調する機能を備える。
製品の詳細
https://getnavi.jp/capa/news/358067/
ペンタックス K-3 Mark III
2021年4月23日発売。高屈折率ガラスペンタプリズムの採用で倍率約1.05倍の視野率約100%光学ファインダーを備えたデジタル一眼レフカメラ。
製品の詳細
https://getnavi.jp/capa/news/363610/
キヤノン PowerShot PICK
2021年11月26日発売。パン・チルト・ズーム機構を備え、周囲にいる人物の顔を認識し、構図や表情を判断して自動で撮影する機能や、音声コマンド入力によるカメラ操作機能を持つデジタルカメラ。
製品の詳細
https://getnavi.jp/capa/news/385129/
キヤノン EOS R3
2021年11月27日発売。デュアルピクセルCMOS AFに対応した自社開発の裏面照射積層フルサイズセンサーを搭載し、視線の位置にAFフレーム・AFエリアを移動する機能、最高1/64000秒の電子シャッターを備えるミラーレスカメラ。
製品の詳細
https://getnavi.jp/capa/news/378902/
ニコン Z 9
2021年12月24日発売。フラッグシップ機でメカシャッターレスとしたミラーレスカメラ。
製品の詳細
https://getnavi.jp/capa/news/383292/
■歴史的カメラ審査委員 (50音順・敬称略)
谷野 啓 (日本カメラ博物館館長 / 委員長)、市川泰憲 (写真技術研究家)、河田一規 (カメラ評論家 / 写真家)、河野和典 (カメラ評論家)、豊田堅二 (カメラ評論家)、中村文夫 (カメラ評論家)、萩原史郎 (写真家 )、山本晃 (東京工芸大学名誉教授