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雲海の名所・くつきの森の湿った空気感に魅了された 今若明彦写真集『くつきへ』

今若明彦さんが写真集『くつきへ』を上梓した。

今若明彦『くつきへ』

 

今若さんは雲海の名所として知られる滋賀県のくつきの森を訪ね、その独特の湿度を纏った空気感に魅了された。そして雪が深々と降るころや、雲海が夕焼けに染まるとき、また漆黒の闇夜に地を歩き、宙を彷徨いながら撮影を行なった。

本書を開くと、「樹々とともに自らも一つの命として存在する」、そんな夢想が広がる。コンパクトなサイズだが、ページを開くと奥の深い光景が広がる。

 

今若明彦『くつきへ』

168×186mm・48ページ
1,760円(税込)
2021年9月28日発売
青菁社

 

今若明彦 (Akihiko Imawaka)
1966年、京都府生まれ。1993年頃より独学で風景写真の撮影をはじめる。信州、北海道 (美瑛・富良野) など、日本各地の撮影旅を経て現在は主に地元の京都および近隣の風景を撮影。2009年頃より滋賀県高島市朽木の自然に出会い、以来10年にわたりその魅力に惹かれ通い続けている。日本風景写真協会会員 (北海道支部)。

 

〈文〉市井康延