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ミニチュア写真家・田中達也が表現する“熊本地震からの創造的復興” 特別サイト「ミニチュアくまもと旅するモン」公開中

熊本県は、2016年に起きた熊本地震からの創造的復興活動の一環として、県出身のミニチュア写真家・田中達也とコラボレーションした特別サイト「ミニチュアくまもと旅するモン」が現在公開中だ。

本企画は、2016年に起きた大地震からの「創造的復興」に取り組んでいる熊本県の様子を伝えるとともに、「創造的復興」の考え方や経験を、災害の教訓として継承していくことを目的とした復興プロモーション。

県産品を各地の美しい風景に見立てたミニチュアの熊本の世界を、小さくなったくまモンが約3か月間旅をして、復興の様子を伝えていく。

作品は、熊本県出身のミニチュア写真家・見立て作家として活躍する田中達也の協力のもと、熊本各地の美しい風景をミニチュアアートで再現。

農産品や伝統工芸品など、県の特産品を風景に見立てて創作された作品では、熊本城や阿蘇地域といった熊本地震からの創造的復興を遂げた熊本の様子や、県内各地の熊本の魅力的な風景等を見ることができる。

また、作品内にはミニチュアサイズになったくまモンが登場。

小さなくまモンが様々な風景の中を旅する様子は特設サイトおよびSNSにて約3ヶ月間、計12回にわたり公開される予定だ。

企画の背景とコンセプト
大地震の直後から、熊本県が進めてきた「創造的復興」。通常の復旧とは異なり、「災害前よりも良い形で復興する」という創造性をもった視点で復興に取り組んだことで、熊本の日常と風景は少しずつ、確実に前進してきました。この5年間で得られた考え方や経験は、これから先、日本全ての災害対応力になる資産です。復興の「イマ」を伝えることも重要である一方で、これからはこの資産を継承することにも重きを置くべきであると考え、「創造的復興」の名のもと、ユニークな形で表現し伝えていきたいという思いから、本企画が実現しました。特設サイトでは、日常とは違う視点のミニチュアアートによって、くまモンの旅の記録をアーカイブするとともに、「創造的復興」の教訓を伝えるプラットフォームとして、全国に発信していきます。

▽ギャラリー(タップで拡大して見られます)

特設サイト:https://miniature-trip-kumamoto.com/

田中達也 コメント
生まれ育った熊本の魅力を、ミニチュアと見立てを通して世界中の人に知ってもらえる機会を設けていただき大変嬉しいです。また、ずっと応援してきたくまモンとコラボできることも光栄に思います。今回作る全ての作品は、熊本の名物を使って、熊本の名所を表現しています。熊本県出身の写真家による、熊本づくしの作品をぜひお楽しみください。

田中達也(たなか たつや)プロフィール

ミニチュア写真家・見立て作家。1981年熊本県生まれ。2011年、ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアート「MINIATURE CALENDAR」を開始。以後毎日作品をインターネット上で発表し続けている。国内外で開催中の展覧会、「MINIATURE LIFE展 田中達也 見立ての世界」の来場者数が累計150万人を突破(2021年7月現在)。主な仕事に、2017年NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」のタイトルバック、日本橋高島屋S.Cオープニングムービー、2020年ドバイ国際博覧会 日本館展示クリエイターとして参画、など。Instagramのフォロワーは330万人を超える(2021年11月現在)。著書に「MINIATURE LIFE」、「Small Wonders」、「MINIATURE TRIP IN JAPAN」、「MINIATURE LIFE at HOME」などがある。