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日本の四季風景を駆けるSLへの郷愁…浦上嘉信の写真集『こだまする汽笛 昭和を駆けた蒸気機関車たち』が発売

写真家・浦上嘉信の写真集『こだまする汽笛 昭和を駆けた蒸気機関車たち』が発売された。

本書は、北海道の冬風景から九州の夏風景まで、蒸気機関車と織成す光と影を捉えたノスタルジックな写真集。

木々の緑と花々が輝く春、真っ青な空と白い雲の夏、紅葉に染まる秋、そして白銀の冬、美しい日本の四季風景とともに蒸気機関車たちの在りし日の姿が収録されている。

▽ギャラリー(タップで拡大して見られます)

数百点の写真の中から、著者の思い出が詰まる全84点のカラー作品を厳選したという。
「世代を超えた多くの人たちが手に取り、開いた1頁からあなたの原風景を見つけてほしい」そんな願いを込めた一冊だ。

浦上嘉信 コメント
中学生の頃ハイキングする丘陵から偶然見た、煙を天空に吹き上げて走る蒸気機関車。

その魅力に取り憑かれ、昭和40年代日本各地を走り回り撮影した数百点の写真。

忘れられない感動の風景を作品として残したいとの思いが募り、約半世紀にわたる夢が写真集としてここに結実した。

全廃した蒸気機関車の姿とそれを見守る路線風景、廃路線、天災被害等によって架け替えられた鉄橋、廃止や建て替えとなった駅舎・機関庫など、今ではもう見ることのできない昭和の風景。

そして忘れてはならないのは、日本の複雑な地形や厳しい気象環境にも負けず、各時代の文化を運んできた鉄道を敷設・保線した人々の熱い思いである。

本写真集が昭和文化の一資料となれば幸いである。

浦上嘉信 プロフィール

昭和27年1月 東京港区に生まれる。
昭和39年頃 八高線を走る蒸気機関車と出会い、その勇壮な姿に魅了される。
昭和40年~43年 御殿場線、総武本線、成田線、八高線、常磐線など、関東近辺の路線を小型カメラで撮り歩く。
昭和44年~49年 35mm一眼レフカメラと6×6mm二眼レフカメラで本格的に撮影を始める。
以後蒸気機関車が営業路線から姿を消す直前まで、学業の傍ら日本全国で撮影を行う。
昭和49年~平成31年 環境プラント関連会社に勤務の傍ら、山岳写真を中心に風景写真を撮り歩く。

書籍情報

こだまする汽笛 昭和を駆けた蒸気機関車たち
著者:浦上嘉信
発売日:2022年1月26日
仕様:B5判/上製/96ページ
価格:1,980円(税込)
出版社:パレード