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東北最大の“写真の祭典”「塩竈フォトフェスティバル」4年ぶりに開催

「塩竈フォトフェスティバル2022」が、2022年3月4日~13日に宮城県塩竈市で開催される。

塩竈フォトフェスティバル2022

 

東北最大の写真の祭典「塩竈フォトフェスティバル」。2年に一度の開催で、前回は新型コロナの影響で延期。今回、4年ぶりに開催される。会期中は1,000円のMAP付きパスポートで何度でも入場できる。

塩竈神社にほど近い本町や塩釜港の周辺エリアがこのフェスの主な会場だ。6つの写真展が開かれるほか、6店舗のカフェでは写真の目利きが厳選した写真集が置かれ、自由に閲覧できる。町を散策しながら、さまざまな写真に触れられるのだ。

メイン展示は今、欧米で注目されるイギリス人写真家のスティーブン・ギルを取り上げる。センサー付きのカメラで鳥を撮影したり、池の水に浸したカメラでポートレートを撮ったりと、自由な発想と感性で求めるイメージを制作してきた写真家だ。彼が特に力注ぐのが写真集であり、写真展とは別会場でこれまでの写真集とその制作プロセスも解き明かしていく。3月5日の15時からは、オンラインによるギャラリートーク (日本語通訳付き) も行なう。

塩竈フォトフェスティバル2022

 

そして、この催しのもう一つの目玉はポートフォリオレビューと、その中から選出する各写真賞だ。今回の第一次審査通過者は40名。3月12日に6名のレビューワーによるポートフォリオレビューを経て、翌日に公開審査会を開き、大賞などが決定する。こちらの見学は自由。

前回、2018年の大賞受賞者である田近夏子さんの写真展「二度目の朝に」も開催される。故郷の風景や両親の姿を通し、生と死の輪廻を見つめた作品だ。

塩竈フォトフェスティバル2022
2018年のポートフォリオレビュー会場風景。

塩竈フォトフェスティバル2022 概要

会期 2022年3月4日 (金) ~13日 (日) ※3月7日 (月) を除く。
会場
ふれあいエスプ塩竈 (塩竈市東玉川町9-1)
塩竈市杉村惇美術館 (塩竈市本町8-1)
海商の館 旧亀井邸 (塩竈市宮町5-5)
ビルドスペース (塩釜市港町2-3-11)
尚光堂 (塩釜市港町1-1-11)
ピッツェリア ラ・ジータ (塩竈市港町1-6-10)
入場料 1,000円 (塩竈市杉村惇美術館、海商の館 旧亀井邸、ふれあいエスプ塩竈、ビルドスペースいずれかの会場にて)
主催 塩竈フォトフェスティバル実行委員会
共催 塩竈市、塩竃市教育委員会

展覧会

■スティーブン・ギル「Unfold」
塩竈市杉村惇美術館 企画展示室 (10:00〜17:00 / 入館は16:30まで)
※ギャラリートーク 3月5日 (土) 15:00〜16:00

■スティーブン・ギル「Comlete book works」
海商の館 旧亀井邸 (10:00〜17:00 / 入館は16:30まで)

■田近夏子「二度目の朝に」
ビルドスペース (10:00〜17:00)
※ギャラリートーク 3月13日 (日) 16:00〜16:30

■SGMA写真部
尚光堂、塩竈市杉村惇美美術館 2Fサロン (10:00〜17:00 / 入館は16:30まで)
※観覧無料。

■Nikon Photo Contest 2018-2019,2020-2021
ふれあいエスプ塩竈 (10:00〜18:00 / 土日は17:00まで)
※観覧無料。

■山端拓哉「Way of Milk Tea」
ピッツェリア ラ・ジータ (ランチ 11:30〜14:30、ディナー 17:30〜21:00)
※観覧のみは平日営業時間内。ランチは月曜休み、ディナーは日・月曜休み。

ポートフォリオレビュー・写真賞

会場はすべて塩竈市杉村惇美術館 大講堂。見学自由。

■ポートフォリオレビュー
3月12日 (土) 10:30〜16:30

■公開審査
3月13日 (日) 10:30〜12:30

■写真賞授賞式
3月13日 (日) 14:30〜15:00

 

〈文〉市井康延