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開発中のカスタムモデルや幻の試作機もお披露目! リアル開催された「J limited」ファンミーティングへ行ってきた

2022年3月20日と21日の2日間、リコーイメージングの「J limited」チームによるファンミーティング「J limited event 2022 “West & East in Square”」が大阪と東京のリコーイメージングスクエアでそれぞれ開催された。3連休の最終日、3月21日に開催された東京会場の様子をお伝えしよう。

J limited イベントレポート

開始前から長蛇の列ができる盛況ぶり

久しぶりのリアル開催となる「J limited」のイベント「J limited event 2022 “West & East in Square”」は、「PENTAX共創プロジェクト」(PENTAX Co-Creation Project) の一環で、2022年3月28日で修理サービス以外の営業を終了するリコーイメージングスクエア東京と大阪の両会場での開催。参加費無料、事前予約も不要ということで、どれだけ多くの人が集まるのかも気になっていた。

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午前の回の開始30分以上前に会場に到着すると、すでに長蛇の列ができていた。お目当ては、会場でしか手に入らない「J limited」のオリジナルグッズ。「J limited」のロゴをあしらった2種類のキーホルダー、目玉マークとAOCO (アオコ) マークのシューカバー、オリジナルステッカーが販売されていた。会場限定で、数量限定のグッズを手に入れたいペンタキシアンがイベント開始前から列を作っていたわけだ。イベントの開始前にほぼ売り切れという盛況ぶりだ。

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恒例のハイタッチはエアで

会場には、検温・手指の消毒を済ませて入場した50人を超えるペンタキシアンが集合し、立ち見が出るほど。カスタムモデルの「J limited 01」「PENTAX KP J limited」や独自にカスタムしたカメラを持って来ている人はもちろん、「フォトグラファーグローブ」を手にしている人も何人もいた。イベントは、「J limited」恒例のハイタッチを“エア・ハイタッチ”で行い、静かにスタートした。

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司会は開発のアニキ (右) と、企画/デザインのTKO (左)。

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ゲストで登場した吉村和敏さん。「PENTAX KP J limited」「J limited 01」には吉村さんが監修した風景撮影モード「PH-mode Yoshimura」(フォトグラファーセッティング) が搭載されている。絞り優先AE、ブラケット撮影 (2枚)、手ブレ補正機能オフなど風景撮影に適した設定が登録されている。

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午前の回のゲストに登場した瀬尾拓慶さん。「J limited 01」には瀬尾さんが監修した風景撮影モード「PH-mode T.Seo」(フォトグラファーセッティング) も搭載されている。カスタムイメージ「銀残し」をベースにした特別な設定だ。

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社長の熱いメッセージ「優しくなければ生きている資格はない」

赤羽昇リコーイメージング代表取締役社長もイベントの最後まで参加した。冒頭の挨拶では、好きな言葉「強くなければ生きられない、優しくなければ生きている資格はない」を引用して、ユーザー目線のリコーイメージングの企業姿勢を紹介。また、リコーイメージングスクエアの終了は終わりではなく、新たなユーザーコミュニケーション開始のための準備であることをアピールした。

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いきなり悲報からスタート

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最初のコーナーは、なんと悲報から。以前のイベントで告知された、「RICOH GR III」をベースにしたカスタムモデル「J limited 02」の開発をペンディングにするという、ペンタキシアンにとっては悲しいお知らせだった。アニキ、TKOの2人は平謝りだった。

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気分を変えて、街の中で見つけたPENATXを紹介する「わた・ペン (私のPENTAX)」のコーナーでは、TKOが大阪行き新幹線の車内で見かけたというPENTAXのロゴの「T」。旧社屋に掲げられていたものだ。午後の回では、実物の「T」も登場して会場を盛り上げてくれた。

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さらに、フラッシュバルブを発光させるタイプの「FLASH-GUN」や「PENTAX手帳」なども紹介。赤羽社長も興味深げに見つめていた。

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幻の試作機「メモリカ」と「メタリカ」

今回の「わた・ペン」の目玉は、「アサヒ ペンタックス SP」の後継機として開発された試作機。シャッター速度優先機の「メモリカ」と絞り優先機「メタリカ」を2人の開発者が担当して試作機を設計し、どちらの機種にするかを社内で検討したそうだ。最終的に、絞り優先機の「メタリカ」に軍配が上がったが、ペンタックスのカメラ史の大きな分岐点となったカメラたちだ。

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ところが、両機種とも板橋の社屋から大森へ移転する際に行方がわからなくなり、一時騒然となった。その後発見された「メモリカ」が無事に会場に登場した。大阪のイベントでは「メタリカ」がお披露目された。「いずれ一緒に展示できるときが来るのを待ちたい」というTKOの願望から、東京と大阪で別々に保管することになったのだという。

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開発中の「J limited」オリジナル製品を次々に紹介! 真田紐は早くもクラファンに登場

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イベントの後半では、開発中の「J limited」オリジナル製品が紹介された。いずれも開発中とのことだが、こうしたものを惜しげもなく見せてしまうのが「J limited」だ。

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The Project Rosesモデル

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最初に登場したのは、高島屋 × 瀬尾拓慶さん × J limitedのコラボ「The Project Rosesモデル」。瀬尾さんの写真展が高島屋で開催されたことがきっかけで誕生したもので、「PENTAX K-1 Mark II」をベースにしたモデルだ。

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バラの包装紙で知られる高島屋のコラボモデルということで、パッケージには2代目のバラの包装紙 (高岡徳太郎氏デザイン) を採用する。通常では採用されることのないものだが、あの手この手を駆使して実現できたのだそうだ。

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イエローゴールド色のデュラテクトマウントには、バラの刻印が施されている。なお販売台数はごく少量ということで、リコーの直販サイトでも販売予定はないとのこと。問い合わせ先は高島屋になる。

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J limited 01 ニューカラーモデル

アニキが手にするのは、「K-1 Mark II」をベースにした「J limited 01」のニューカラーモデル。ホワイトとブルーの2種類で、マウントはグレートーンのデュラテクト DLCコーティングマウントを採用する。

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高級車のハンドルのような光沢感のあるウッドグリップ。「PENTAX KP J limited」(受注終了) 用のもので、4色が披露された。

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J limited 真田紐ハンドストラップ

伝統工芸品の真田紐を使った「J limited 真田紐ハンドストラップ」。特別に染めた糸を使用し、一眼レフカメラ用に一寸 (約3cm) 幅で制作。早くもクラウドファンディングに登場した。

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まだまだ出てくる! キャップやウェアも

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次に登場したのは 「NEW ERA J LIMITED-COLLECTION」と題したシリーズのキャップ。被りやすいラウンドタイプ2種とワークキャップで、旧ロゴを彷彿させるTKOデザインのフォントを採用し、ちょっとクセのあるデザインになっている。

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Tシャツ、パーカーも登場。いったいいくつ作るつもりなのかと思うほど、次から次へと出てくる。

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アニキが着ていたグレーのパーカーも開発中のもの。フードに大きく目玉マークがプリントされたインパクトのあるデザインだ。

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さらに、1980〜90年代に活躍した「ペンタックス ホンダ レーシングチーム」を彷彿とさせるデザインもお披露目された。袖にはしっかり「J limited」のロゴが入っているが、往年のレーシングファンにはたまらないデザインだ。

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最後は恒例のじゃんけん大会

イベントの締めは、恒例のじゃんけん大会。赤羽社長と来場者全員でじゃんけんをした。

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じゃんけん大会の優勝者が手にしたのは、「J limited」のロゴを刻印した「「PENTAX K-3 Mark III」」のガラスペンタプリズム。こちらも開発中として紹介されたものだ。

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「J limited」のカメラを持参した来場者だけが手に入れられた「大入袋」。

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中には、TKOがデザインした革製のタグが入っていた。「J limited」の所有者であることを意味する「JOTA」(J limited Owners Team) が刻印されている。「JOTA」はジェーオタではなく、イオタと読む。

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今回のイベントで公開された開発中の製品の数々。

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イベント終了後、公開された製品を撮影しようとステージ前に集まる来場者たち。量産化も楽しみだが、イベントの定期開催や頻度アップを1つに掲げている「PENTAX共創プロジェクト」がどんなコミュニケーションを生み出していくのかにも大いに期待したい。

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