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大幅に小型軽量化した全域開放F2.8の大口径標準ズームレンズ「ソニー FE 24-70mm F2.8 GM II」

ソニーは、35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM II」を2022年夏に発売することを発表した。価格はオープン。市場想定価格は300,000円 (税込) 前後とされている。

<2022.5.23> 発売日が2022年6月10日に決定。

FE 24-70mm F2.8 GM II

 

ソニーのフルサイズミラーレスカメラ用の大口径標準ズームレンズとして2016年に登場した「FE 24-70mm F2.8 GM」の高い描写性能を引き継ぎつつ、光学系を一新することで、従来モデルから約20%軽く、レンズ全長は約16mm短く、体積は約18%減という大幅な小型・軽量化が図られたのがこの「FE 24-70mm F2.8 GM II」。

FE 24-70mm F2.8 GM II
「α1」への装着例

■光学性能

最新の光学設計を取り入れた超高度非球面XAレンズ2枚を含む計5枚の非球面レンズを効果的に配置し、ED (特殊低分散) ガラスを2枚、スーパーEDガラス2枚を使用。高度な光学系の移動を行うフローティングフォーカス機構を採用することで、色収差や非点収差、歪曲収差、コマ収差を抑制し、高い解像性能を実現している。

■AF性能

フローティングフォーカス機構により、最短撮影距離がワイド端で0.21m、テレ端で0.3mまで短縮され、近接撮影能力が向上。4基の高推力XDリニアモーターを搭載し、高度なレンズ制御を行うことで、動体への追従性能もより高くなり、ズーム中のAF追従性能は従来機の約2倍に高速化された。「α1」との組み合わせでは、AF追従しながら最高30コマ/秒での高速連写を実現する。

動画撮影に対する配慮もなされ、フォーカス中の画角変動 (フォーカスブリージング) を抑えた設計となっている。また、カメラ本体の「ブリージング補正機能」にも対応。AF駆動用のXDリニアモーターと新開発の絞りユニットは作動音が非常に小さく、振動も抑えられている。

■操作性

フォーカスリングには回転角度に反応するリニア・レスポンスMFを搭載し、スムーズなフォーカシングが可能。ズームリングにはトルクの強弱を切り替えるスイッチ (Smooth/Tight) が新設され、ズームの操作感を調節できるようになった。さらに、絞りリング、絞りリングクリック切り替えスイッチが設けられ、レンズ側で絞りを操作できる。

プロ仕様のレンズとしては必須の防塵・防滴に配慮した設計がなされ、レンズ最前面には汚れの付着を防止するフッ素コーティングを使用。片側面と上面の2か所に任意の機能を割り当てられるフォーカスホールドボタンを持つ。専用の花形フードにはPLフィルターや可変式NDフィルターを操作しやすくするフィルター窓が設けられている。

FE 24-70mm F2.8 GM II

SONY FE 24-70mm F2.8 GM II 主な仕様

型名 SEL2470GM2
マウント ソニーEマウント
焦点距離 24〜70mm (APS-Cカメラ装着時の35mm判換算 36〜105mm相当)
画角 84°〜 34°(APS-Cカメラ装着時は 61°〜 23°)
レンズ構成 15群20枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.21m (ワイド端)、0.3m (テレ端)
最大撮影倍率 0.32倍
フィルター径 φ82mm
最大径×長さ φ87.8×119.9mm
質量 約695g
付属品 花形フード ALC-SH168、レンズフロントキャップ ALC-F82S、レンズリアキャップ ALC-R1EM、ソフトケース、ケースストラップ