ニュース

建築家・黒川紀章の作品を写真とインタビューで徹底解明! 全編撮り下ろしの写真集が発売

書籍『黒川紀章のカプセル建築』が発売された。

建築家の黒川紀章(1934-2007)は日本を代表する建築家であり思想家。

昨今では、1972年に竣工した中銀カプセルタワービルの解体とカプセルの再利用が決まり、大きな話題を呼んでいる。

ノマド的ライフスタイルを50年前に予言していた黒川紀章の知られざる素顔や、カプセルホテルとして世界に普及していった経緯、イタリアのミラノ工科大学の提案するカプセルタワーの再活用など、本書は日本から発信すべき主要な情報を日英併記で編集したカプセル建築の決定版だ。

撮りおろしオールカラー写真集

数々のモダニズム建築の撮影を手掛ける写真家の山田新治郎が、解体直前の中銀カプセルタワービルをはじめ、長男の黒川未来夫が保有するカプセルハウスKと、埼玉県立近代美術館所蔵の北浦和公園のカプセルのオリジナルの戸棚や窓や家具の詳細に至るまで撮り下ろした。

オールカラー見開きの美しい写真集に仕上がった。

本書のデザイン

鈴木敏彦の「本も建築だ」という意図から、丸窓のある本を制作。

厚手の表紙の丸窓から1969年のカプセル宣言の文字がのぞける。

デザイナーの舟山貴士は、背中の糸綴りが見えるコデックス装で物質感を、厚手の表紙のエンボス加工でカプセル建築を、そして黒と銀色のカバーで中銀カプセルタワービルの当時の近未来感を表現した。

メタボリズム建築(新陳代謝)の思想を、持続可能性のある書籍として長く手元に置くことができる豪華愛蔵本に仕上がった。

書籍情報

タイトル:黒川紀章のカプセル建築
文=鈴木敏彦、写真=山田新治郎
編集・英訳:杉原有紀(株式会社ATELIER OPA)
定価:8,800円(税込)
出版社:Opa Press
発売:丸善出版株式会社
言語:日本語、英語
単行本:B5変型判、254ページ