DJIは、カメラドローン「DJI Mini 3 Pro」を2022年5月20日に発売する。参考価格は、機体単体92,400円 (税込) から。
DJIのドローンで最も軽量なDJI Miniシリーズ。「Mini 3 Pro」は2022年6月の航空法の改正に合わせ、重量を249gに引き上げ、最長飛行時間、プロレベルのスマート機能などを数多く導入。トイドローンから一気に上位機に近づいた、プロの名にふさわしい撮影用ドローンだ。
最大の特徴は、 オプションの「インテリジェント フライトバッテリー Plus」装着で実現できる、他を圧倒する47分の飛行時間。標準バッテリーの34分から、さらに行動範囲を広げることができる。
カメラは、デュアルネイティブISOに対応した1/1.3インチCMOSセンサーを搭載。絞り値はF1.7を誇り、48MP写真や、4K/60fps動画の撮影が可能だ。デジタルズームは4K動画撮影では2倍、2.7Kでは3倍、フルHDでは4倍まで利用できる。最大フレームレート30fpsのHDR動画撮影にも対応している。
ジンバルも進化。縦に90°回転し、縦向き撮影ができるようになり、簡単にSNSなどに利用できる。また、可動範囲がより広くなり、下から上を見上げるチルトアップアングルでの撮影や縦向き撮影が可能だ。
Mavicシリーズなどに搭載されている「Spotlight 2.0」「Point of Interest 3.0」「ActiveTrack 4.0」「クイックショット」といったインテリジェント機能も搭載。プロのようなクリエイティブな撮影が可能になった。
さらに、Miniシリーズとして初めて、上位機並みの前方 / 後方 / 下方ビジョンセンサーを使用した3方向障害物検知に対応、安全性も向上している。また、少額の追加料金を支払い、1年版では1年間に最大2回、2年版では2年間に最大3回まで製品を交換できる保証プラン「DJI Care Refresh 」も利用できる。
■新型送信機「DJI RC」
5.5型スクリーンを内蔵した送信機「DJI RC」が新登場。「DJI Fly」が初めからインストールされ、スマートフォンを送信機に取り付ける手間がない。
「DJI Mini 3 Pro」は今後、航空法に対応するため「内蔵リモートID」機能の対応を予定している。トイドローンの200g規制がなくなることで、Mavicなどの上位機に大きく近づいた。初心者にも、より空撮を楽しみたい上級者にもオススメできる撮影用ドローンとなっている。
ラインナップ
■DJI Mini 3 Pro (機体単体)
「DJI Mini 3 Pro」機体のみ。送信機は同梱されない。参考価格は92,400円 (税込)。
■DJI Mini 3 Pro
従来型の送信機「DJI RC-N1」を同梱。参考価格は106,700円 (税込)。
■DJI Mini 3 Pro (DJI RC 付属)
新型の送信機「DJI RC」を同梱。参考価格は119,900 円 (税込)。
■DJI Mini 3 Pro Fly More キット Plus
インテリジェント フライトバッテリー Plus ×2、2WAY充電ハブ ×1、プロペラ (1組) ×2、ショルダーバッグ ×1を同梱。参考価格は29,480円 (税込)。
DJI Mini 3 Pro 主な仕様
離陸重量 249g未満 (バッテリー、プロペラ、microSDカードを含む)
長さ×幅×高さ 折りたたみ時 145×90×62mm (プロペラなし)、展開時 251×362×70mm (プロペラあり)
最大飛行時間 34分 (別売バッテリー 使用時47分)
センサー 有効48MP 1/1.3インチ CMOS
レンズ 35mm判換算 24mm F1.7
最大静止画サイズ 8064×6048 (4:3)
動画解像度 4K (3840×2160 60fps)、スローモーション (1920×1080 120fps)
ズーム範囲 2倍 (4K)、4倍 (FHD)
〈文〉稲葉利二