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きのこ写真家が撮る菌の世界!書籍「変形菌 発見と観察を楽しむ自然図鑑」発売

書籍「変形菌 発見と観察を楽しむ自然図鑑」が発売された。

変形菌は、小さいながらも見た目が美しいことや、生態の面白さ、また身近でも見つけられることから、近年ファンが増えている生物だ。

本書では、身近なものから美しい好雪性(雪解けの時期に出てくる種類)のものまで、日本で見られる変形菌約250種の変形菌を掲載。

写真図鑑としては最も掲載種数の多い図鑑で、この一冊で野外で見つかるほとんどの変形菌がわかるようになっている。

▽ギャラリー(タップで拡大して見られます)

専門家による基本的な生態解説や、発生地域、時期、基物などの探すためのヒントになる情報はもちろん、同定に役立つための色や形の詳細なデータをしっかり解説。

また、変形菌は見た目がそっくりな種類も多いため、類似種も多く紹介。初心者から上級者まで幅広く使える図鑑だ。

そのほか、各種の特徴がわかりやすい写真や、発生環境がよくわかる美しい生態写真を多数掲載。

色鮮やかで多様な形の変形菌写真が満載なので、写真集のように眺めるだけでも変形菌の世界を楽しめる。

解説:川上新一 プロフィール

和歌山県立自然博物館主査学芸員。専門は粘菌類の分類・系統・進化学。1966年、大阪府生まれ。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士課程修了。博士 (生物科学)。著書に『変形菌ずかん』(平凡社)、『変形菌入門』(文一総合出版)、『変形菌 graphic voyage』(技術評論社)など。日本菌学会会員、日本変形菌研究会会員。

写真:新井文彦 プロフィール

きのこ粘菌写真家。著書に『きれいで ふしぎな 粘菌』『きのこのき』(文一総合出版)、『もりの ほうせき ねんきん』(ポプラ社)、『森のきのこ、きのこの森』(玄光社)、『粘菌生活のススメ』(誠文堂新光社)、『毒きのこ 世にもかわいい危険な生きもの』(幻冬舎)、『きのこの話』(筑摩書房)など。
HP:「浮雲倶楽部」https://ukigumoclub.com/

写真:髙野 丈 プロフィール

自然写真家・編集者・サイエンスコミュニケーター。著書に『探す、出あう、楽しむ 身近な野鳥の観察図鑑』(ナツメ社)、『井の頭公園いきもの図鑑』(ぶんしん出版)、『美しい変形菌』(パイ・インターナショナル)、共著書に『変形菌入門』(文一総合出版)。井の頭いきものナビ・井の頭バードリサーチ代表、NACOT(自然観察指導員東京連絡会)会員、日本変形菌研究会会員。

書籍情報

書名:変形菌 発見と観察を楽しむ自然図鑑
定価:2,200円(税込)
仕様:四六判・272ページ・4C
刊行:株式会社山と溪谷社