モヤを簡単に削除！機能と操作性が大幅アップしたPhotoshopのプラグイン「DxO Nik Collection 5」

DxO Labs (ディーエックスオーラボ) は、8種類のプラグインソフトをまとめた「Nik Collection 5」を2022年6月16日にオンラインショップで発売した。価格は16,500円 (税込) でダウンロード購入できる。

なお、「Nik Collection 4」ユーザーは、8,900円 (税込) でアップグレードが可能だ。すべての機能を1か月間無料で試用できる体験版も提供されている。

■「Nik Collection 4」から「Nik Collection 5」にメジャーアップデート

「Adobe Photoshop」「Photoshop Lightroom Classic」向けの8つのプラグインソフトをまとめた「Nik Collection 5」は、メジャーアップデートにより大幅な進化を遂げた。8つのプラグインソフトは、それぞれ単独のプラグインとして使用可能。300以上のプリセットが用意され、直観的なスライダー操作と独自の「U-Pointテクノロジー」を使った部分調整により、イメージした結果をすぐに表現することができる。

中でも「Nik Color Efex Pro 5」と「Nik Analog Efex Pro 3」のユーザーインターフェースはゼロから再設計されたもの。「Nik Silver Efex」や「Nik Viveza」の最新バージョンと同じ感覚で操作できるようになっている。

「Nik Collection 5」では「メタプリセット」機能も追加。プラグインソフトによる複数の調整を組み合わせた修正を「Adobe Photoshop」上の画像にワンクリックで適用することができるようになった。また「Adobe Photoshop Lightroom」でも、設定をコピー＆ペーストできる機能が追加され、最新の編集設定を素早く適用することができるようになっている。

■部分調整を手早くできる「U Pointテクノロジー」が進化

プラグインソフト「Nik Color Efex Pro 5」と「Nik Analog Efex Pro 3」では、マスクを使わずに直観的な操作で部分的な調整ができる調整ツール「U Pointテクノロジー」が、大きく進化した。色選択スライダーに「輝度」と「クロミナンス」の2つのスライダーが追加され、より細かい部分修正ができるようになったほか、コントロールポイントの名称を変えたり、プリセットの一部として保存することができるようになっている。また新たなインターフェースが採用され、コントロールポイントを簡単に作成して編集することもできるようになっている。

■「Nik Color Efex」にはモヤを簡単に削除する「ClearView テクノロジー」が追加

プラグインソフト「Nik Color Efex Pro 3」には、写真編集ソフト「DxO PhotoLab 5」にあった「ClearView テクノロジー」が追加され、シンプルなスライダー操作でモヤを簡単に削除できるようになっている。モヤ、霧、煙、大気汚染を削減することで、写真をクリアにしてコントラストと色を蘇らせることができる。

■カラーフィルムを再現する「グレイン・エフェクト」29種類を追加

29種類の「グレイン・エフェクト」も追加されている。 DxOの専用ラボによって新たに作成されたエフェクトで、クラシカルなカラーフィルムの色調と粒状感を再現することで、アナログ感覚の仕上がりにすることを可能にする。

■「Nik Perspective Efex」には新たなカメラとレンズの組み合わせを追加

さらにプラグインソフト「Nik Perspective Efex」では、サポート対象となっている機材データベースに20機種を超える新しいカメラと60種類を超えるレンズを追加。これにより、新たに4,300以上のカメラとレンズの組み合わせが追加された。「Nik Perspective Efex」としては70,000以上のカメラとレンズの組み合わせを備え、幾何学的ディストーションの自動補正を実現する。

■「DxO PhotoLab 5 ESSENTIAL」版のインストールが可能

「Nik Collection 5」のインストール時に、写真編集ソフト「DxO PhotoLab 5」のESSENTIAL版を追加することが可能になっている。「DxO PhotoLab 5 ESSENTIAL」では、RAW形式のファイルを「DxO 光学モジュール」や「U Pointテクノロジー」を使って画像編集ができる。

■現時点ではM1 Macをサポートしていない点に注意

M1チップ搭載の「MacBook Pro」で使用したところ、警告が表示された。現段階では、プラグインはM1でネイティブサポートされていないため、予期しないパフォーマンスの低下やクラッシュの可能性がある。それを避けるために、「Rosetta 2」オプションを使ってプラグインを起動することが推奨されている。

DxO Nik Collection 5 システム要件

Windows

Intel Core 2 以上 (Intel Core i7 第4世代以上または AMD Ryzen推奨)
8GBのRAM (16GB推奨)
4GB以上のハードディスク空き容量
Microsoft Windows 10 バージョン 1809 (64-bit) 以上、Microsoft Windows® 11 (64-bit)

macOS

Intel Core i5 以上 (Intel Core i7 第4世代以上または Apple Silicon推奨)
8GBのRAM (16GB推奨)
4GB以上のハードディスク空き容量
macOS 10.15.7 (Catalina)、11 (Big Sur)、12 (Monterey)

対応ソフトウェア

Adobe Photoshop CC 2021〜2022
Adobe Photoshop Elements 2021〜2022 (Nik HDR Efexを除く)
Adobe Photoshop Lightroom Classic CC 2021〜2022
DxO PhotoLab 4以降
Serif Affinity 1.8以降 (Nik Perspective Efexを除く)