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3年ぶりに写真の町・東川町で開催!高校写真部日本一を目指す、汗と涙の「写真甲子園2022」入選作品&現場レポート

優勝 北海道知事賞

大阪府立生野高等学校

左から吉田允彦先生、白石琴乃さん、難波歩さん、渡辺大翔さん。大会について「いろいろ悩んだけれどチームワークで撮影することができた。この3人で来ることができて良かった」と笑顔を見せた。審査委員長の立木氏は「モノクロ写真がうまい。日ごろの鍛錬が生きていて、東川町ならではの写真がある」と評価した。

『いつまでも』

準優勝 北海道新聞社賞

沖縄県立沖縄工業高等学校 『生きる』


キヤノンスピリット賞

審査員講評:明るくて広大な“夏の北海道”のイメージにとらわれる事なく、撮影ができている。組写真の表現が上手く、作品に物語を感じることができた。光を意識したユーモアのある写真がアクセントになっている。

「優しさとたくましさがこの地には根付いていた」

選手/平良有理佳、小林沙樹、屋比久樹里
監督/新垣純

東川町長賞

富山県立富山中部高等学校 『最後の地球人』

審査員講評:初戦の時からやってきた“自分達の世界”が表現されている。作品の中に深読みさせたり、考える余地を与えたりする写真が魅力的だ。見る人に突きつけるものがあった。

「最後の地球人が僕を見つめている」

選手/羽根千絵、中陣凜子、土屋森路
監督/川井裕幸

美瑛町長賞

北海道岩見沢東高等学校 『Blood』

審査員講評:日頃から練習している技術が生きている作品。間接的な写真だけではなく、見る人にイメージを膨らませる仕掛けがあるので、想像力を掻き立てられた。

「自分のルーツについて考えた」

選手/河原昌寛、小泉清志郎、宮本陽和 監督/村中秀樹

富良野町長賞

東京都立八丈高等学校 『かんじるもの』

審査員講評:写真の構図が面白いし、いい表情を撮っている。組写真の中に可愛らしさや不気味さなど、ギャップのあるバラバラな魅力がある。素敵な写真だけではなく、リアルな人間が表現されている。

「つながりって形が無いものなんだな」

選手/小宮山夏実、沖山礼哉、奥山ゆめ
監督/田崎公理

東神楽町長賞

愛知県立小牧南高等学校 『My style』

審査員講評:北海道の緑色と制服のイメージが相まっている。ありきたりな“青春”を表現したのではなく、構成力や美意識が光っている。寄りと引きのバランスが心地よい作品。

「北海道には声、音、におい、味、色があった」

選手/伊藤芽生、石田希颯、小田那津子
監督/堀﨑美和

旭川市長賞

沖縄県立嘉手納高等学校 『大切な時間~story』

審査員講評:元気やノリ、勢いが溢れた作品。北海道なのに沖縄を感じる事ができる点が、他の学校には真似できない事。写真が面白いことをもっと伝えてほしい。

「一度会ったら兄弟。みんなで過ごしたつながり」

選手/岸良愛天音、玉城樹希弥、眞榮田愛梨
監督/仲村ちはる

敢闘賞

北海道札幌稲雲高等学校 『ほかほか北海道』

「8枚には収まらない素敵な出会いがあった」

選手/百々柚花、丸子さくら、宇野鈴菜
監督/鈴木克幸

仙台市立仙台工業高等学校 『変わる 変わらない~コロナ禍になっても~』

「今のまま、ありのままを撮影した」

選手/佐竹恵人、伊藤咲光、日下志遠
監督/福島隆嗣

埼玉県立戸田翔陽高等学校 『いつまでも』

「この日常が続いてほしい」

選手/野口紗英子、岩井優志、魚谷桃花
監督/嘉成駿介

埼玉栄高等学校 『継ぎ~手から手へと伝わる歴史~』


町民が選ぶ特別賞(ファイナル公開審査会)

「心を繋ぐ120年続く装飾工業」

選手/樋口愛唯、森田夏未、後藤晴香
監督/上村亮太

神奈川県立逗葉高等学校 『一期一会』

「きっともう会えないけど“またね”と手を振った」

選手/石井うらら、中村りあん、大橋桜花
監督/鬼頭志帆

豊川高等学校 『木曜、10時、旭川』

「“なか”は暖か、ここは田舎さ」

選手/物部煉太郎、渥美満優子、中野龍
監督/水野勝之

大阪府立工芸高等学校 『この先に』

「静かな北海道で、家族への愛情を感じた」

選手/北口一香、飯田紗月、松尾春華
監督/梅澤和寛

山口県立下松高等学校 『運命~命を運ぶ~』

「今日も彼らは命を運ぶ」

選手/清水優心、松本七海、吉川桜優
監督/田中星子

済美高等学校 『「えつこさん」てよんで』


町民が選ぶ特別賞(ファースト公開審査会)

「素敵な出会いにありがとう」

選手/松村愛梨、アフザールマリナ、日野向日葵
監督/福岡稔

大会を終えて

感染症対策の影響で例年とは違い、簡略化された大会となり、生徒同士の直接的な交流が避けられ、参加できなった2校 (内1校欠場、1校途中棄権) は来年の大会に招待されることが決まった。

全国から「写真が大好きな高校生」が一度に集結する大会は少なくなってきている。そんな中、自分と同年代が頑張る姿や「同一条件」で生み出される作品を通しての交流は、地元では味わうことのできない良い刺激になったのではないか。

通常個人での戦いである写真だが、写真甲子園で は3人で戦う。チームだから撮れた写真があることや、3日間写真漬けになった経験をぜひ今後も生かしてほしい。北海道で選手たちの「暴れた」姿はプロそのものだった。

レポート/中丸ひなこ
取材協力/キヤノンマーケティングジャパン株式会社

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