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小型化を追求した20mmからの大口径標準ズームレンズ「タムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD」開発発表

タムロンは、フルサイズミラーレスカメラに対応する大口径標準ズームレンズ「20-40mm F/2.8 Di III VXD」(Model A062) ソニーEマウントの開発を2022年8月18日に発表した。発売は2022年秋の予定で、価格は未定だ。

<2022.9.29> 発売日と価格が決定。

タムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)

 

なお、開発中の製品のため、仕様、外観、性能等は変更する場合があるとしている。

■携帯性を追求した20mmスタートの大口径標準ズームレンズ

20〜40mmの焦点距離をカバーするF2.8通しの大口径標準ズームレンズで、長さ86.5mm、重さ365gのクラス最小・最軽量サイズを実現する。大口径の標準ズームレンズでは24mm始まりが多い中、広角端を20mmとしたことでパースペクティブを生かした、壮大で迫力のある自然風景などを楽しむことができるレンズになるとのこと。

また、最短撮影距離は広角端で0.17m、最大撮影倍率1:3.8となっており、ワイドマクロのような撮影もできる。望遠端は普段使いに便利な標準域40mmなので、スナップやポートレート、テーブルフォトといった撮影にも適している。

■快適な操作性を実現

新しいレンズデザインを採用したことで、操作性や耐擦傷性が向上している。レンズ本体は簡易防滴構造を備えており、前玉には防汚コートを採用する。フィルター径は、タムロンのミラーレス用レンズシリーズの多くと共通するφ67mmとなっている。

ズームの回転角は65°で、片手で無理なく操作することができる。また、ソニー製カメラに搭載されている「ファストハイブリッドAF」「瞳AF」など、各種カメラ機能にも対応する。

■動画撮影にも適した高画質とコンパクトボディを両立

詳しいレンズ構成や特殊レンズの採用などは未発表だが、ズーム全域で美しい写りを実現するとしている。AF駆動には静粛性・俊敏性に優れたリニアモーターフォーカス機構 VXD (Voice-coil eXtreme-torque Drive) を採用して、高速・高精度なAFを実現する。軽量・コンパクトなボディは、カメラグリップやジンバルなどに装着してもバランスが良く、取り回しもしやすい。広く背景を取り入れた自撮りもできる。

■「TAMRON Lens Utility」に対応

タムロンが独自開発した専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応し、フォーカスリングのカスタマイズやファームウェアのアップデートが可能となっている。

■公式マガジン「TAMRON MAG」で魅力を紹介

タムロンの公式ブログ「TAMRON MAG」では、「20-40mm F/2.8 Di III VXD」の魅力を作例を交えて紹介している。こちらも要チェックだ。

タムロン 20-40mm F/2.8 Di III VXD (Model A062)
「TAMRON MAG」より

 

超望遠ズームレンズ「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」に続く大口径標準ズームレンズの開発発表に、心躍らずにはいられない。どちらのレンズも魅力的な焦点距離で、「タムロンの新提案」というキャッチフレーズもうなずける。発売はいずれも今秋となっているので、今後の発表を楽しみに待ちたい。