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ハーフマクロ対応のニコンZマウント大口径標準マクロレンズ「フォクトレンダー MACRO APO-ULTRON D35mm F2」

コシナは、フォクトレンダーの標準MFマクロレンズ「MACRO APO-ULTRON D35mm F2 Z-mount」を2022年10月に発売する。

<2022.10.2> 発売日が2022年10月4日に決定。

ACRO APO-ULTRON D35mm F2 Z-mount

 

ニコンZマウント用の「MACRO APO-ULTRON 35mm F2」は、APS-Cサイズセンサー対応のMFレンズ。ZマウントのAPS-Cサイズ対応 (DXフォーマット) レンズとしては、「NOKTON D23mm F1.2 Aspherical」「NOKTON D35mm F1.2」に続く、3本目となる。希望小売価格は107,800円 (税込)。

■コンパクトな標準マクロレンズ

APS-Cサイズセンサーに対応したイメージサークルをカバーしており、DXフォーマット使用時に35mm判換算値は52.5mm相当となる。開放F値がF2と明るく、コンパクトな標準レンズとして使用できる。

「MACRO」の名が冠されているように、最近接撮影距離は0.163mと非常に短く、被写体までのワーキングディスタンスはフード装着時で0.06m (レンズ先端からは0.08m) が確保されている。最大撮影倍率は1:2となり、ハーフマクロレンズとして、テーブルフォトや花撮影など近接撮影を楽しめる。

■諸収差を抑えたアポクロマート設計

レンズ構成は6群9枚で、異常部分分散ガラス3枚を使用した最新の光学系を採用する。諸収差を低減するアポクロマート設計となっており、色にじみのない自然な発色が得られる。前寄りの4群6枚を前後に動かしてピントを調整するフロントフォーカス方式を用いて、マクロ域で高い光学性能を発揮するだけでなく、遠距離まで安定した画質を確保している。

■ニコンZシステムに最適化

ニコンとのライセンス契約の下、ニコンZシステムカメラに最適化された光学設計がなされている。電子接点を持ち、レンズとボディ間で情報通信が行われる。Exif情報の記録が可能で、ボディ内手ブレ補正 (搭載機のみ、3軸補正に限る) が連動する。また、フォーカスポイント枠色の変化、ピーキング、拡大ボタンによる部分拡大という3つのピント合わせサポート機能を使用できる。

■オールドニッコール風のデザイン

鏡筒に加え、フォーカスリング、絞りリングも金属製で、高い剛性感と耐久性を持つ。デザインはオールドニッコールレンズを思わせるレトロなもので、特に「ニコン Z fc」にマッチする。付属品として、金属製のねじ込みフードが用意されている。

ACRO APO-ULTRON D35mm F2 Z-mount
付属の金属製ねじ込みフード

フォクトレンダー MACRO APO-ULTRON D35mm F2 Z-mount 主な仕様

マウント ニコンZマウント
フォーカス マニュアルフォーカス (MF)
焦点距離 35mm (35mm判換算 52.5mm相当)
開放絞り F2
最小絞り F22
レンズ構成 6群9枚 (異常部分分散ガラス3枚)
画角 42.7°
絞り羽根枚数 10枚
最短撮影距離 0.163m
最大撮影倍率 1:2
フィルター径 φ52mm
最大径×全長 φ67.6×56.7mm
質量 290g
付属品 専用ねじ込みフード